この記事をまとめると
■「WRC フォーラムエイト ラリージャパン2024」2日目が開催
■8本のタイムアタックが行われた
■SS8&9では、勝田貴元選手が地元の意地を見せた
「WRC フォーラムエイト ラリージャパン2024」2日目が開催
11月21日に開幕したWRC フォーラムエイト ラリージャパン2024。2日目となった11月22日は、SS2〜9までの計8つのSSを、豊田市、新城市、岡崎市と隣接する3つの市にまたがって行った。
午前の走行では、SS2にて大注目の勝田貴元/アーロン・ジョンストンと、セバスチャン・オジェ/ヴァンサン・ランデがパンク。また、SS4にて、ヒョンデを操るティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガがマシントラブルによって大きく失速するなど、波乱の多い展開となった。
出走を終えた各車は、道の駅「どんぐりの里いなぶ」に併設の「稲武どんぐり工房」にてタイヤ交換を行う。沿道には多くのファンや地域住民が訪れ、ラリーカーたちを歓迎した。
午後の走行はSS5〜9の計5本だ。ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガのマシントラブル修復は惜しくも叶わず、パワーを発揮できないままの走行となった。さらに、同じくヒョンデを操るアンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソンがSS5にて痛恨のクラッシュ。リタイヤとなり、ヒョンデ勢にとっては悔しい結果となった。
午後の目玉はSS8&9のSSS(スーパースペシャルステージ)。昨日のSSSはトヨタスタジアムで行われたが、今回は岡崎総合運動公園での開催となった。
トヨタスタジアムとは異なり2台同時走行こそ行われないものの、公園内に作られた特設コースを走行。コース周辺のさまざまな場所から観戦が可能で、訪れた多くの観客がさまざまな角度から走行を見守った。360°ターンを決めるようなセクションもあり、観戦時の迫力は満点だ。
SS8ではフォードのアドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリアと、勝田選手が2分1秒1でステージ優勝を決めた。続くSS9では、勝田、エバンス、フルモーという3人の選手が、なんと2分1秒9で同タイムに。ターマックでは先発のドライバーが優位となるルールがあるため、勝田選手は見事、SS8とSS9でもステージ優勝を果たした。
最後には運動公園内の野球場から花火が打ち上げられ、1日の大会を締め括った。
SS9終了時のトップの暫定結果は以下の通り。
pos1:O.タナク(ヒョンデ)
pos2:E.エバンス(トヨタ)
pos3:A.フルモー(フォード)
pos4:勝田貴元(トヨタ)
pos5:S.オジェ(トヨタ)
pos6:G.ミュンスター (フォード)
pos7:N.グリアジン (WRC2・シトロエン)
pos8:S.パヤリ(WRC2・トヨタ)
pos9:J.マクリーン(WRC2・シュコダ)
pos10:新井大輝(WRC2・シュコダ)
pos11:T.ヌービル(ヒョンデ)
リタイヤ:A.ミケルセン(ヒョンデ)
これで折り返しとなった「フォーラムエイト ラリージャパン 2024」。明日からの2日は土日ということでより多くの観客が訪れ、さらなる盛り上がりを見せてくれることだろう。