この記事をまとめると
■クルマのヒューズは過電流が流れた際に機器を守る役割をもつ
■頭部に書かれた数字はヒューズの定格のアンペア数だ
■交換時は必ず同形状・同アンペアのヒューズに交換することが鉄則
万が一の車両火災を防ぐ小さくてカラフルなパーツ
1台当たり50~60個も使用されているという自動車用のヒューズ。
ヒューズ(fuse)とは、「融合させる」「溶解させる」という意味で、ヒューズの定格を越えた電流が流れると可溶部が溶け、電流を遮断する仕組みになっている。つまり、過電流が発生したときにヒューズが切れることで、バッテリーから電流が流れ続けることを防ぎ、回路の配線が焼き切れたり、その先の機器が壊れたりするトラブルから守り、最悪ともいえる火災の発生を防いだりする大きな役割を担ってくれているというわけだ。
そうしたヒューズのほとんどは、エンジンルームもしくは運転席の前方下側にあるヒューズボックスに納められている。
このヒューズボックスを開いてみるとわかるが、ヒューズの頭部には「10・15・20」といった数字が書かれているはず。
この数字こそ、ヒューズの定格のアンペア数。ヒューズはショートでもしない限り切れることはなく、溶断(切れる・飛ぶ)しない限り交換の必要はないが、もしもヒューズが切れた場合は、必ず同形状・同アンペアのヒューズに交換することが肝要だ。