アンペア数ごとにヒューズ本体の色が設定されている
もしも、もともとついていたヒューズよりも小さなアンペア数のものに交換すると、トラブルがないのにヒューズが切れることがあるし、逆に規定より大きなアンペアのヒューズを勝手に入れると、異常な電流が流れて、配線や機器が過熱したり、最悪車両火災の原因にもなってしまう!
このようにヒューズはそのアンペアの数字が非常に重要なので、間違えることがないよう、アンペアごとにヒューズ本体の色分けがなされている。
その内訳は下記のとおり。
黒色:定格電流 1A
灰色:定格電流 2A
紫色:定格電流 3A
ピンク:定格電流 4A
黄褐色:定格電流 5A
茶色:定格電流 7.5A
赤色:定格電流 10A
青色:定格電流 15A
黄色:定格電流 20A
透明:定格電流 25A
緑色:定格電流 30A
オレンジ:定格電流 40A
赤色:定格電流 50A
青色:定格電流 60A
黄褐色:定格電流 70A
透明:定格電流 80A
あまりに種類が多くて戸惑ってしまうかもしれないが、クルマ用の定番ヒューズは、赤(定格電流 10A)、青(定格電流 15A)、黄色(定格電流 20A)の3色。あとは茶色(定格電流 7.5A)を覚えておけばほぼ大丈夫。
形状は昔ながらの「平型ヒューズ」を筆頭に、平型ヒューズを小型化した「ミニ平型ヒューズ」、そして最近主流になってきたよりコンパクトな「低背ヒューズ」の3タイプ。アクセサリーソケット(シガーソケット)に差し込む電源プラグなどには、ガラス管タイプのヒューズなども使われている。
前述のとおり、ヒューズが切れた場合は、同形状・同アンペアのヒューズに交換すればOKだが、基本的にショートしたりして過電流が流れない限り、ヒューズは切れない。したがって、もしもヒューズが切れた場合、その原因を調べることも大事。
ヒューズを交換しても、またすぐに同じヒューズが切れるようなら、電装関係に詳しいプロに点検を依頼しよう。