超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■10月16日に4代目となる新型ムラーノが世界初公開された

■歴代ムラーノとは異なるまったく新しいデザインテーマを採用している

■特長が多く優れたデザインだが不安点も存在する

新型ムラーノが発表! そもそもムラーノってどんなクルマ?

 日産の北米部門が10月16日に世界初公開した新型ムラーノが話題です。同車は2025年初頭にアメリカとカナダでの発売が予定されており、いまのところ日本市場への導入は未定。そこで、今回は日本での発売を祈りつつ、カッコいいと評判のエクステリアデザインをあらためてチェックしてみたいと思います。

●歴代は日産デザインの変遷に沿ったカタチ

 2002年に北米から発売が始まった初代は、当時の経営不振を払拭するデザイン改革のなかでの船出となりました。当時は3代目マーチや2代目キューブ、ティーダやZ33型フェアレディZなど、じつに魅力的なモデルが輩出され、1980年代末に続く日産デザインの「第2のピーク」ともいえる状況だったのです。

 ムラーノもその例に漏れず、どこかマーチのエッセンスも感じさせるスタイリングはユニークかつ先進的で、日本での発売時にはグッドデザイン賞を受賞しています。

 2代目以降も、その時代の日産デザインに沿ったスタイリングが特徴でした。「第2のピーク」時に登場した多くの車種は、その後わかりやすいスタイリッシュ方向へ舵を切りましたが、2代目も同様。続く3代目は現在に続くVモーションを大幅に取り入れた造形でした。

 となると、新型となる4代目は当然いま日産が展開する「タイムレス ジャパニーズ フューチャリング」なるデザインフィロソフィに沿ったスタイリングとなるワケです。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

愛車
いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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