【試乗】スズキ・フロンクスは日本にピッタリの「ちょうどいい」SUV! FFか4WDかで走りがかなり違うので買うなら要チェック (1/2ページ)

この記事をまとめると

スズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」

■中谷明彦さんが一般道で試乗する機会を得た

■FF、4WDそれぞれのインプレッションをお届けする

日本ではFF・4WDから選択が可能!

 スズキが新型コンパクトSUVとして「フロンクス」を登場させた。今回は一般道での試乗機会を得られたのでリポートしよう。

 フロンクスとは「フロンティア」と「クロスオーバー」を合わせた造語であると説明されているように、その位置付けはスタイリッシュな都市型スポーツSUVといったところだ。車体ディメンションとして全長は3995mm。全幅1765mmで3ナンバー登録となるが、全高は1550mmで立体駐車場に入る高さに抑えられている。最低地上高は170mmで悪路踏破性を高めるクリアランスが確保されている。

 パワーユニットは1.5リッター4気筒NAエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、さらにトランスミッションは6速のトルコンATを採用している。駆動方式はFF前輪駆動と日本専用仕様として4WDが設定されている。

 すでにご存じの方も多いと思うが、フロンクスはインドにあるスズキのグジャラート工場で生産され国内に輸入される輸入車であるが、4WDは日本専用である。というのは、おもな輸出・販売先はインドおよび中東、アフリカ、南米などであり、非降雪地域となっているからだ。

 まずはFFの通常モデルに試乗してみる。外観デザインはスタイリッシュで、コンパクトSUVとしては洗練されていて秀逸だ。ホイールベースが2520mmと大きく、前後オーバーハングは小さくされて躍動感がある。

 ボディパネルの整形もボリューミーで存在感がアピールされている。ただ前後バンパー下部のアンダーガード風な加飾は見た目だけのガードであり、真実を知るといささか過剰な演出のように見える。

 運転席に乗り込むと、インパネのデザインや装備、シートの出来ばえもよく快適さと豪華さが与えられているのがわかる。ステアリングにはテレスコピックとチルト機構が備わり、シートのハイトアジャスターと相まって理想的な運転姿勢をとることができた。


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
趣味
海外巡り
好きな有名人
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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