アメリカで人気のヒョンデ・ツーソンとは
マスタングと名乗ることもあり、リヤコンビランプはマスタング伝統の3連ランプを採用している。フリーウェイを運転していても、その独特なテールランプ形状を見て「マッハEだな」と確認していたのだが、じつはこのマッハEに似たモデルが存在している(あくまで筆者の感想)。
けっしてパクっているわけではないのだが、そのマッハEと間違えてしまうモデルがヒョンデ・ツーソンである。
コンパクト・クロスオーバーSUVにカテゴリーされるツーソンは、2004年に初代がデビューし、現行モデルは4代目で2020年にデビューしている。ボディサイズをみるとトヨタRAV4クラスといえる。
筆者としても、2020年にデビューしているモデルなのに、なぜ2024年になって目立つように見えたのか、アメリカ国内でのツーソンの販売台数をみると、2023暦年締め(1月から12月)での年間販売台数は20万9624台となり、前年比プラス20%となっていた、2021暦年での年間販売台数比ではプラス約40%と急速に販売台数を伸ばしていた。
ツーソンは、2.5リッターガソリンエンジンのほか、1.6リッターターボベースのハイブリッド、さらには1.6リッターターボベースのプラグインハイブリッド仕様までラインアップしている。2023年にフェイスリフトを実施しているが、それまでとリヤコンビランプは大きく変わっていないので、現行モデルが順調に販売台数を伸ばし、街なかでも多く見かけるようになり、今回目立つようになったといっていいだろう。
マッハEはBEVだし、ツーソンがマッハEを見たあと現行モデルをリリースしたわけでもない。なんとなくトレンドを追いかけていたら似たようなイメージのようになってしまったというのはよくあることであるし、あくまで筆者の私見で「マッハEとツーソンのリヤコンビランプは似ているなあ」と思っていることだけなのかもしれない。
デザインは内外装ともに個々の好みの問題なので良し悪しを語るつもりはないが、ツーソンの内装と、ツーソンがライバルとして意識している日本車(RAV4やホンダCR-Vなど)と比べると、より先進的なものとなっているように筆者の目には映った。アメリカでは販売主力車種となるので、テレビコマーシャルもガンガン放映されていた。
販売台数の比較では、RAV4の半分程度となっているものの、存在感あるエクステリアと先進的な内装で日本車を追いかけ、それを消費者の一部が受け入れていることで、前年比プラス20%という販売台数になっているのかもしれない(値引きなど販売特典も影響していることは否定できないが)。