北米で2代目日産キックスがデビューもぶっちゃけ人気が今ひとつ! 原因は見た目や中身じゃなくて「ヘタな売り方」 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■コンパクトSUVの日産キックスの初代モデルはタイで生産されていた

■アメリカではより上質な仕立てとした2代目が販売されている

■北米の日産はセールスが下手でいい印象を持たれていない傾向にある

キックスは北米で2代目が販売されている

 10月16日にスズキからコンパクトクロスオーバーSUVとなるフロンクスがデビューした。2024年春に発売となった同じくコンパクトクロスオーバーSUVとなる「ホンダWR-V」に続いて、インドで製造された完成車が国内に輸入され販売される。そこで思い出したのが、海外製コンパクトクロスオーバーSUVの先駆車ともいえる「日産キックス」の存在である(キックスは三菱のパジェロミニをベースにOEM販売されていたモデルもあったが、本稿では現在販売されているモデルを初代とする)。

 キックスはインドではなく、タイにて生産した完成車が輸入され、販売されている。自販連(日本自動車販売協会連合会)統計によると、2023暦年締め(1~12月)での年間新車販売台数は1万5778台(月販平均1314台)となっており、この数はダイハツ・ロッキーとほぼ同程度。スズキ・クロスビーがキックスよりやや少ない程度となっている。

 そのキックスは、北米市場でも販売されていたのだが、2024年9月10日に2代目となる新型がデビューしている。なお、北米市場でも日本国内と同じくいままでは初代キックスが販売されていた。北米仕様とボディ寸法を比較すると公式スペックはほぼ日本仕様と同じ数値となっており、見た目もほぼ同じ。ただ、日本仕様は1.2リッターe-POWERユニットなのに対し、北米仕様は1.6リッターDOHCエンジンとなっていた。

 2年前にミシガン州デトロイトでレンタカーを借りたら、たまたま初代キックスが当たった。ボディサイズからしてもクロスオーバーSUVというよりは、エントリーモデル的なコンパクトハッチバックといった印象を強く受けた。

 ただ、全幅が1760mmあるのでフリーウェイを走っていても安定感にもそれほど問題を感じず、都市内移動に限れば不満らしい不満はないように感じた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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