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原油が採れる量の問題じゃない! 日本のガソリン価格高騰はほぼ「産油国の政治的思惑」によるものだった (1/2ページ)

原油が採れる量の問題じゃない! 日本のガソリン価格高騰はほぼ「産油国の政治的思惑」によるものだった

この記事をまとめると

■ガソリン価格は年を追うごとに価格が上昇している

■資源エネルギー庁は「ガソリン価格は原油価格に連動して価格が決まる」としている

■原油価格には政治的な思惑が大きく影響している

ガソリン価格は確かに年々上昇している

 ガソリンスタンドに表示される、レギュラー、ハイオク、ディーゼルのリッターあたりの価格。知らない間に、なんだかいきなり高くなっていたり、または価格が一時的に下がっていたりと、ガソリン価格は変動する。そもそも、10年前、20年前……と比べてみると、ガソリン価格は本当に高くなった印象がある。

 資源エネルギー庁は原則、毎週月曜日の調査を水曜日に公表している。その調査結果一覧を遡ってみると、調査資料の最初にある、いまから34年前の1990年8月のレギュラーガソリン全国価格は121円だった。その後、1998年1月には100円を切って99円となり、1999年4〜5月には91円まで下がっている。

 それが、2010年代に入ると120円台から160円台の大きな幅で変動した。2020年代になってからは、170円台や180円台が珍しくなくなっている。

 じつは、こうした近年の170円前後のガソリン価格は、政府による「燃料油価格激変緩和補助金」が導入された結果によるものだ。

 2022年6月、仮に補助金がないと215円に達しており、これを173円に抑制している。直近の2024年10月末でも、抑制をしなかった場合のガソリン価格は191円という高値なのだ。

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