この記事をまとめると
■カスタムブランドの「リバティウォーク」は個性的でレーシーなクルマを作り上げる
■ジャパントラックショー2024にリバティウォークが3台のトラックを出展
■シルエットフォーミュラを再現した「リバティウォーク」のトラックを紹介
大きなGTウイングを装着!
さまざまなクルマをモディファイして、個性的かつレーシーで刺激的なフォルムに仕立てるカスタムブランドにリバティウォークがある。カスタム業界にデビューするやたちまち話題となって、次々にワイドボディキットをリリースし、いまや海外でも大人気のカスタムブランドとして成長した。
そんなリバティウォークがトラック業界にも進出していることを知っているだろうか。今年のジャパントラックショー2024では、トラックでエリアを囲んだようなスケールの大きなブースを展開していた。そこには3台ものカスタムされた大型トラック、トラクタが並べられていたのだ。
その予兆はジャパントラックショー2022から現れていた。シルエットフォーミュラのニチラ・シルビアのカラーリングをまとってエアロパーツを装着した大型トラックが展示されていたのだ。そのボディにはトラックのユーロカスタムで人気上昇中のSENO-PROとともにLIBETY WALKの文字が入っていたのである。
そして、ジャパントラックショー2024では、さらに進化したカスタムトラックを並べてくれたのである。それはトラクタをレーシングマシンに模した、それも往年のシルエットフォーミュラをトラックで再現したカスタムだ。
ローダウンしてフロントバンパーを大きなエアダムのついたスポイラーに変更するだけでなく、フェンダーやボディサイドにもエアロ効果の高そうなボディパネルを追加。さらに、キャビンより後ろは縞板でフラットにして後端には大きなGTウイングを掲げている。リヤタイヤも完全にカバーされてオーバーフェンダー風の仕上がりとなっている。
カラーリングは赤と黒のツートーンカラーで、シルエットフォーミュラ時代のトミカスカイラインをモチーフにしており、迫力と精悍さは凄いとしか言いようがない。しかも側にはR34型のスカイラインGT-Rも同じくトミカスカイラインをモチーフにしたモディファイにして並べられていて、何ともカッコよかったのである。
こういうアイディアや仕上げるセンスは、ちょっと右に出る者はなさそうだ。トレーラーを引っ張るカプラなどが装着されていないから、このトラクタはモノを運搬することはできない。欧州のトラックレースなどで活躍しているマシンのようだが、あくまでカスタムのデモカーなのだろう。
さらに、マットグレーに昔の戦闘機をモチーフにしたグラフィックを入れた大型トラックとフェラーリをペアにして並べるなど、単にローダウンしてエアロを装着したトラックではない、見る者を驚かせ、楽しませてくれる仕立てはリバティウォークならでは。
グロスブラックの大型トラックもリバティウォークならではのカスタムが施されるなど、単にユーロトラック風にカスタムするといっても、スピード感や戦闘的なムード、雄々しさなどじつに幅のある見せ方をして、懐の深さを感じさせてくれたのである。