この記事をまとめると
■自動車業界ではSDGsやエコが重要視されている
■「人とくるまのテクノロジー展 2024」で見つけた「箱明」に注目
■「箱明」は発泡スチロール製の軽トラック用コンテナボックスだ
発泡スチロールの断熱性を活かして鮮度を維持!
いま、トラックを初めとするクルマの世界では、安全・快適・高性能などといったキーワードで、「先進技術」が多数投入されている。とくに近年は、SDGsやエコに注目が集まっており、カーメーカーなどがその技術を競い合っているといった状況だ。しかし、SDGsやエコを実現するのはなにも「先進技術」だけではなく、「ローテク」を利用して「工夫」を凝らしたものも少なくない。
5月にパシフィコ横浜で開催された自動車関連技術の展示会「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」でも、EV(Electric Vehicle)に関する最先端の技術に交じって、注目を集めていたローテクアイテムがあった。それが、発泡スチロール製の軽トラック用コンテナボックス「箱明(HACOAS:ハコアス)」である。これは、発泡スチロールの断熱性を利用して、生鮮食品の鮮度維持をサポートするアイテムだ。
販売しているのは「箱明」という会社だが、開発したのは「木村鋳造所」と「東京鋳造所」。「箱明」は、「東京鋳造所」代表者が出資する会社である。
「HACOAS」は、農業のサポートを目的として開発された。発泡スチロールの断熱効果を利用するので、電気などのエネルギーを使った保冷・保温システムを必要としないので、大幅なCO2の削減に寄与しているのだ。また、恒久的に使用可能な発泡スチロールをベースに作られているため、廃棄物発生の抑制にもつながっている。