この記事をまとめると
■ウォッシャー液は指定通りの濃度を守っている限り1年ぐらい放置しても問題ない
■変色している場合や嫌なにおいがする場合はタンクを空にして入れ替えるといい
■冬場は凍結防止のためにウォッシャー液を原液のままタンクに入れておくのがおすすめ
ウォッシャー液に寿命はある?
エンジンオイルやミッションオイル、デフオイル、そしてブレーキフルードやクラッチフルード、さらにはクーラントと、クルマに使われている液体は、定期的に交換することが原則。
ただし、唯一の例外がウォッシャー液で、これを交換する人はほとんどいない。なぜなら、ウォッシャー液は使えば使っただけ減るものなので、なくなったら継ぎ足すだけだから。
しかし、めったにクルマに乗らない、乗ったとしてもウォッシャー液なんてまず使わない、ひょっとしたら年単位で使っていないという人はどうしたらいいのか。
「ウォッシャー液ってほとんど水でしょ? 未使用だと腐るんじゃないの?」と思うかもしれないが、水道水をそのままウォッシャータンクに入れているのでなければ、飲むわけではないので1年ぐらいは品質劣化の心配ない。
カー用品店などで売られているウォッシャー液は、原液1:水1で希釈して使うのが一般的。
このウォッシャー液の主な成分は、エタノール、メタノール、グリコールなどのアルコール類で、大体それが10%前後の製品が多い。その10%前後のアルコールに加え、防腐剤が含まれた界面活性剤や防錆剤も含まれている。
これらのおかげで、指定どおりの濃度を守っている限り、1年ぐらいはほったらかしておいても問題ない。
明らかに変色している、嫌なにおいがするという場合は、灯油を給油するポンプ、通称「シュポシュポ」、正式名「石油燃焼器具用注油ポンプ(もとは『醤油チュルチュル』)」を使ってウォッシャータンクを空にして、新しいウォッシャー液に入れ替えるといい。