子どもたちも楽しんださかなクンの特別授業!
別の場所では、ホンダのビーチクリーナーとして使用されているATVや今年の活動から導入されているふたり乗りの電動バギー「MPP-4W」がビーチの砂浜を軽快に走行していた。写真でもわかるように、電動バギーの後ろには機材が付いており、これはホンダがビーチクリーナー用に独自に開発したもので、ゴミを集めるための「サンドレーキ」、砂とゴミを分ける「サンドスクリーン(通称バタバタ)」の働きによって効率よく砂浜のゴミを回収できるようになっている。
また、この日は砂浜での電動バギー試乗体験会も開催。ビーチクリーン活動に参加した人のなかから希望者を募り、インストラクターの運転による同乗体験と実際にステアリングを握る運転体験を実施。電動バギーを思う存分に楽しむことができた。
約1時間の清掃により、ゴミ拾いは終了。この日、回収したゴミの総量は約475kgに及んだ。
そして、ゴミ拾いの後は、子どもたちお待ちかねの「さかなクンの環境授業」を開講。まず、さかなクンが何の魚の骨なのかを紹介すると、子どもたちは一様に驚きを見せていた。さかなくんの環境授業の最後には、魚に関する質問タイムが設けられ、メダカが海水でも生きられる理由やマグロで美味しい部位など、ユニークな質問にも丁寧に答えていた。
その後、取材陣のインタビューに応じてくれたさかなクンは、今回のビーチクリーン活動について、「魚などの海に暮らす生き物に対するプラスチックの影響は大きく、一度体内に取り込まれるともう取り出せないので、自分たちがプラごみを出さない、そして生き物たちへ取り込まれる前にこういった清掃活動を続けていくことは重要です」と語った。
また、今年から導入されている電動バギー「MPP-4W」に試乗した感想として、「砂浜で走っていても安定した走行ができたことにすごく感動しました」と語っていた。
魚などの海の生き物に対するマイクロプラスチックがもたらす悪影響は、いまや世界中で取り沙汰されており、2050年には海のプラスチックごみの量が魚の量を追い越すというデータまである。そんななかで行われる「Hondaビーチクリーン活動」は、スローガンでもある「素足で歩ける砂浜を次世代へ」を実現するために、楽しく海洋に関する知識を学びながら地域社会との繋がりを感じられる素晴らしいイベントであった。