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ドアロックが勝手にガチャガチャ! 晴れてるのに足もとが濡れている! ドライバーを恐怖のどん底に突き落とす「クルマの心霊現象」の正体4つ (2/2ページ)

ドアロックが勝手にガチャガチャ! 晴れてるのに足もとが濡れている! ドライバーを恐怖のどん底に突き落とす「クルマの心霊現象」の正体4つ

この記事をまとめると

■クルマを運転していると心霊現象を疑う出来事に遭遇することがよくある

■ほとんどの怪現象は科学で解明・解決可能だ

■ありがちな4つの現象についてそのロジックと解決方法を紹介する

クルマにまつわる心霊現象を科学的に解決!

 クルマを日常的に運転していると、「……これってもしや心霊現象か?」と思ってしまう出来事がまれに発生する。「鎌倉時代の落ち武者の霊に吸い寄せられる魔の交差点」などと噂されているポイントで、本当に壁に吸い寄せられそうになったり、それまで何も問題なかったドアロック機構が、いきなり「ガチャガチャガチャッ!」と断続的な開閉を繰り返し続けたり。

 そういった怪現象が起きた際、一部の者は「うわっ、幽霊だ! 何かの祟りじゃ! お祓いしなくちゃ!」と考え、怪しげな祈祷師に、何らかのお祓い的な業務を高額にて依頼してしまうことがある。

 だが、現代科学を信奉する筆者は、そういった非科学的行為のすべてに反対する。この世の中のほとんどの怪現象は、サイエンスの力で解明できる。それゆえ、怪しげな祈祷師に頼る必要などいっさいないのである。

 怪しげな祈祷師業界を殲滅し一掃すべく、以下、一般的には「クルマにおける心霊現象」とされがちな現象の真の発生理由と、科学的な解決方法をご紹介する。

●「魔の交差点」問題

 壁面への衝突事故が相次ぐことで、ネット上でなどで「心霊スポット」「魔の交差点」などと呼ばれているポイントが、全国にはいくつかある。そういった場所は「橋の先にある丁字路交差点」である場合も多い。

 橋は直線が長く続く場合が多いため速度が上がりやすく、また横に建物もないため、オプティカルフロー(人間が見たものが網膜上に映る際に生じる動きの流れ )がなくなりやすい。そうなると「自分はいま、どのぐらいの速度で走っているのか?」ということがわかりにくくなり、自身が想像しているよりずっと速度が上がってしまう場合がある。

 また、橋上は歩行者などが死角から飛び出てくる可能性も低いため、多くのドライバーは周囲の景色を見たりもする。なかには「スマホをチェックする」という不届き行為に及ぶ者も一部いるだろう。そうこうしている間に当該の丁字路へ進入し、結果として曲がり切れずにぶつかってしまう……というのが、もちろんすべてに当てはまるわけではないが、「魔の交差点」の基本的なサイエンスである。

 全員がこのような基本サイエンスをしかと理解しながら常に注意深く運転し、不届きなスマホチェックなどもしないよう心がければ……そして道路を管轄する者らが適切な注意喚起等を行えば、この世から「魔の交差点」などというものは消滅するだろう。

●なぜか断続的に開閉し続ける「恐怖のドアロック」問題

 イグニッションをONにし、ほんの少々の暖機ののちに「さて、出発するか」などと独りごちていると、突然ドアロックが「ガチャガチャガチャッ!」と、長時間にわたって断続的な開閉を繰り返す。恐ろしい怪奇現象であり、思わずタウンページなどで「祈祷師」の欄をチェックしたくなる気もちもわかる。

 だがこれは、主には「ドアロックアクチュエーターの故障」による現象だ。祈祷師のところではなく、まずはディーラーへ行こう。

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