シチュエーションによって優先権が変わる
山道や坂道では上りが優先
山道や坂道では、基本的に上りが優先となります。上りが優先の理由は、上りのほうが発進が難しいとされているためです。そのため、坂を下るときに上がってくるクルマが見えたときは上ってくるクルマに進路を譲りましょう。
坂を下り始めてしばらくしたときに上ってくるクルマが見えたときは速度を落とし、上ってくるクルマの様子を気にしながら、道路の左に避けるなど、その場に応じた方法で上るクルマを先に行かせましょう。
ただし、舗装されていない道や草木が生い茂る道では、道路の端がわかりにくくなっているため、左に避けるときに避けすぎて脱輪しないよう注意してください。
やむを得ない場合は優先順位が変わる場合がある
障害物を避けるときや坂道の通行などでは、基本的なルールがあるものの、時と場合によって優先順位が入れ替わる場合があります。
たとえば、あと少しで障害物を避け終えたり、間もなく坂を下り終えたりするという場面では、早めにもとの車線に戻ったり、先に坂を下りきって上りのクルマがスムースに通れるようにしたりしたほうがよいといえるでしょう。つまり、シーンによって臨機応変な対応が求められるのです。
そのため、基本的な(原則となる)ルールと例外は、わけて考えておく必要があります。
基本的なルールと例外時の対処法の両方を理解しておく
障害物を避けたり坂道での行き違いでは、基本的なルールと例外時の対応のそれぞれを理解しておくことが重要です。
ただし、無理やり例外の状況を作り出すのは基本的なルールに反するため、先に行きたいがために例外の状況を作り出すのはNG行為となります。
そのため、原則と例外をそれぞれ正しく理解し、例外の状況が特別なシーンであることを改めて認識しておく必要があるといえるでしょう。