マツダ車とマツダファンが富士スピードウェイを埋め尽くした! コンテンツてんこ盛りのマツダファンフェスタが激熱!! (2/3ページ)

中谷明彦さんが圧倒的な強さを見せた

 9時25分からの決勝はなんと変則ル・マン式スタートを採用。あいにくなことに雨が降り出してしまい、路面はドライからウエットに途中で変わる難しいコンディションになった。ホームストレートの反対側から走ってきたオーナーがレジェンドにキーを渡してエンジン始動。そして戦闘が開始された。ポールの11号車を含めて、何台かがリモコンの電波のいたずらで出遅れる事態に。それでも中谷は慌てず騒がず、2周目にはトップに躍り出た。

 なにせ中谷だけが2分17秒台で、それを追うレジェンドたちが2分23秒台なので、差は開く一方。7周目には30秒の大差を付けて最初のチェッカーフラッグを受けた。ただし、2位争いは熱いバトルが展開された。1号車の長坂尚樹が2周目以降、6周目まではその座を守ったが、ファイナルラップを前に4号車の長谷見と15号車の柳田が急接近。結局、柳田が2位、長谷見が3位となって表彰台のゲットに成功した。

 チェッカーを受けたレジェンドたちは8周目に全車がピットイン。その場でオーナーとドライバー交代を行い、準備ができたチームからピットロードエンドに整列した。つまり、中谷が築いた30秒の貯金もここで一度リセットされ、交代に手間取るとスタート順すらも変わることになる。さすがに11号車は余裕たっぷりで先頭をキープしたが、2番目には1号車、3番目には15号車が並んで、出口信号が青に変わるのを待つことになった。

 それでも11号車のオーナー、上田純司は2年連続パーティレース東日本チャンピオンの実力を発揮した。序盤こそ1号車の竹内佑騎が少し差を詰めたが、途中からその差はコントロールされたものに変わっていった。のちに聞くと、上田は曇り止めのためにエアコンONで走行していたとのこと。そして6番手から激走を見せてくれたのが、前日のパーティレースでも3位入賞という16号車の三宅陽大。雨が激しくなり、トップ2台が2分30秒から31秒台で走行しているのに対して、2分28秒台を連発。ファイナルラップは2分27秒693という驚異の後半最速ラップで追い上げたが、わずかに届かず3位となった。

 中谷は「たしか5年前に初出場したときに勝って以来です。つい先日、雨のメディア対抗を走っていたのも有利ですよね。オーナーがチャンピオンということで、相方にもマシンにも恵まれました。開催に尽力いただいた皆様に感謝します」とコメント。

 上田は「スタートで走ったのも初めてで、S耐にも出場させてもらっているので、決勝の前は緊張しました。でもじつは雨は得意な方なので、最後は楽しく走ることができました。ありがとうございます」と振り返った。


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