マイベストな写真をもち込むのも有効
次に、持ち物ですが白いハンカチやバンダナ、無地のA4ノートなどがあれば持参し、撮影時に膝の上に置くだけでもさらにレフ板効果が期待できます。女性はリップの色にも気を使って、ベージュや薄いピンクといった微妙なニュアンスの色味は避け、はっきりクッキリとした色のリップを撮影直前に塗りましょう。
では、いよいよ撮影の順番が近づいたら、大きく深呼吸をして全身をリラックス。肩を前から後ろにもち上げてまわすようにほぐし、首の力を抜いておきます。両手の指先で頭のてっぺんを押し、イタ気もちいいと感じるツボを重点的に押しておくと、ほうれい線が薄くなる効果があります。口もとを「う」「い」のカタチに3回程度繰り返し、口もとの筋肉をほぐします。これで直前の準備はOK。
カメラの前に来たら、自分の心の準備が整うまでは決してカメラを見ないこと。カメラを見た瞬間にシャッターを切られてしまい、それで失敗する人が多いのです。いちばん注意するのは顔の角度と目線です。角度は、小顔に見せようと顎を引く人が多いのですが、顎だけを引くと顔に力が入り、二重顎になってしまいがち。なので顎を引くのではなく、首から順番に伸ばしていって「おでこ」をすっと前に出すようにイメージすると、自然と顎が下り、二重顎を防止しながら小顔に見せることができます。
また、目を大きく見せようと無理に見開くと、じつは逆に小さく写ってしまうことが多くなりますので、目は自然に見開き、目線をカメラのレンズの奥、50m先くらいをみるようなイメージ。レンズのど真ん中ではなく、少し上のほうを見るようにすると、瞳がキラキラときれいに写りやすくなります。
あとは、口もとを少し微笑むようにふわりと結べば、いい笑顔の出来上がりです。微笑むのが苦手な人は、「う」「い」の順番で動かし「い」のところで止めるようにするといいでしょう。なお、歯を出して大きく笑っている写真は使えませんので要注意です。
これで、免許センターでの撮影も怖くないはず。ただ、一発でいい写真を撮る自信がないという人は、自分で撮った写真をもち込むことも可能です。その際には、「6カ月以内に撮影したもの」「背景が単一色で模様や景色がないもの」「縦3cm、横2.4cmのカラー写真で、縁のないもの」「胸から上の上半身が真正面から写っており、顔がはっきりわかるもの」「明るすぎたり、暗すぎたりしないもの」「加工していないもの」という条件を満たす写真を用意しましょう。カラーコンタクトやサングラス、ヘアバンドや帽子、スカーフなどでおでこが隠れてしまうのはNGです。背景と洋服が同じ色でも使用できないので注意しましょう。
ちょっとしたコツで、免許証の写真がよくなると気分もいいですね。すぐにできることばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。