日本は「太陽光」「風力」発電が厳しい環境! EVを促進するのに大切な「ゼロエミッション発電」はまだまだ難しい課題だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本では日本の事情にあったゼロカーボンエミッション発電を考えるべきだ

■カリフォルニア州内で供給される電気はほぼゼロエミッション発電によるものになっている

■しかしカリフォルニアでもEVの充電設備はまだ十分といえない

カリフォルニアの砂漠地帯に建設されるメガソーラー

 日本でもゼロエミッション発電というものが注目されて久しい。メガソーラーというものも各地で作られているが、山中で樹木を伐採してメガソーラーが作られることも目立ち、「これってトータルで見たら自然に優しいの?」という意見もある。また、居住地域近くにメガソーラーを作って住民とトラブルになることも多い。沖合に風力発電所を作ろうという話もあるが、そもそも日本列島のまわりの海は遠浅ではなく、すぐ深くなるので建設コストが欧州などよりはるかにかかると聞いたこともある。

 そもそも国土の狭い日本でメガソーラーやメガ風力発電所を建設するのは難しい。日本の事情にあったゼロエミッション発電の方策を考えたほうがよさそうだ。

 相変わらず化石燃料由来の発電が電力供給のメインとなっている日本に比べ、カリフォルニアではかなりの電力を太陽光や風力発電などで賄っているとのこと。そもそも日本の国土よりも広いとされるカリフォルニア州だが、人口の多くは沿岸部に集中している。そして、沿岸から離れればすぐに荒涼とした砂漠が広がるのである。

 筆者はそんな砂漠地帯をドライブするのが好きなのだが、以前はただただ使いみちのない荒野が続いていたのだが、いまやそこにはまさに「メガ」と呼ぶにふさわしい大規模太陽光発電所や風力発電所が建設されている。

 アラブのような砂ばかりの砂漠ではないものの、草木はほとんど生えてない使い道のない荒涼とした砂漠には、年間を通じてほとんど雨は降らない。いつでもサンサンと太陽が照り付け、まさに最大効率で太陽光発電ができるのである。そして、砂漠には山も多いのだが、中腹あたりにこれもメガの名にふさわしい風力発電所が存在する。

 今年、砂漠のフリーウェイを走っていて、やや勾配のきつい坂をくだっていると、正面に湖のようなものが見えてきた。「人口の貯水池かなんかかな」とも思ったが、近くに人は住んでおらず、農地整備も行われていない。近づくと、それはメガソーラーという表現を超えるほどの大きさの太陽光発電所であった。あまりに多くのソーラーパネルが密集して設置されている様子が湖のように見えてしまったのである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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