日本で乗るならやっぱり日本車だよなぁ〜! どうしても輸入車じゃ追いつけない国産車の美点とは (2/2ページ)

左ハンドルの右ハンドル化でネガが出ることもある

 次に、左ハンドル車を基準に作られたものを右ハンドル車に作り直しているクルマに多くありがちな、ペダルレイアウトがなんとなくヘンなところ。クルマのダッシュボードやセンターコンソールには数多くのシステムが詰め込まれており、どうしても助手席側にはみ出して足もと空間が狭くなってしまう場合があります。

 そうなると、本来は助手席側となる空間を運転席とするために、言葉を選ばずにいえば無理やりアクセルペダル、ブレーキペダルを配置することになり、少しペダルとペダルの間隔が狭くなったり、フットレストが入りきらない、といったことにもなりかねないのです。

 運転席のペダルは、ドライバーが座ったときに体の中心を起点にして右足をスッと伸ばしたところにペダルがあり、体をねじることなく操作できるのが自然だといわれています。日本車は、そうした自然なペダルレイアウトになっているクルマが多いと感じます。

 最後に、世界でも有数の複雑で難しい言語といわれる日本語。これを使うナビやインフォメーション表示は、輸入車にとって大きな壁となっていました。いまでこそ、流暢な日本語で表示される輸入車がほとんどとなりましたが、まれにいまでも英語をそのまま直訳した文字が表示されて「?」となってしまうことも。

 たとえばシートヒーターが「ホット感触」などとなっていたり、やはりその点は、当たり前ですが日本人が理解しやすい表記ばかりの日本車がまだ少し、リードしているポイントではないでしょうか。

 ということで、日本人が日本人のことを思い、知恵をしぼったからこそ、完成している日本車の美点がこうした使いやすさ。おもてなしの心の表れでもあると思いますので、今後も日本車ならではの装備や技術に注目していきましょう。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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