ホイールを換えるだけで走りが激変
「ホイールを換えるだけで、土屋さんが先ほどおっしゃっていたほどの効果が出るとは、正直思っていませんでした。でも乗ってみると、走り出した瞬間から感動してしまいましたね。MS-050が付いているほうは、タイヤがひと転がりした瞬間からすべてがスムースで、パワーユニットからタイヤに伝わる力のすべてがダイレクトかつ素直であると感じられるんです。そしてカーブを曲がる際も、そもそもステアリングの感触からして別物でした。何といいますか『1ランク上のクルマに乗り替えたうえで、タイヤのグレードもアップさせたような感じ』というのが私の印象です」(村上泰久さん)。
「この型のヴェゼルはカーシェアリングでよく利用しています。今日最初に乗ったノーマルホイールのほうは『まあ普通にいい感じの、いつもどおりのヴェゼル』という感じでしたが、MS-050装着車は、カーブを曲がる際の手応えのようなものがとっても好ましくて、意味もなく車線変更を繰り返してしまいました(笑)。MS-050を履いた現行型ヴェゼルは、クルマのタイプと世代はまったく違うのですが、以前乗ったことがあるスポーツカーにちょっと似た部分があるかも? と感じました。最新のクルマなんだけど、昔の『クルマらしいクルマ』に近い乗り味が楽しめるといいますか」(S・Hさん)。
「乗り心地は、まるで廉価なエコタイヤからプレミアムコンフォートタイヤに履き替えたかのようでしたね。そして、アクセルやステアリングなどからの入力に対する追従性の向上っぷりにも、ちょっと驚きました」(へちょさん)。
「私は後席に乗りましたが、MS-050が付いているほうは後席の振動も明らかに減っていると感じました。これであれば2時間、3時間と後席に乗っていたとしても、たぶん疲れないでしょうね」(けるんさん)。
まるでホンダアクセスによる“仕込み”のようなコメントだが、紛れもなく、普通の参加者さんによるリアルなコメントである。
そして前述のトークショーで司会を担当したモータースポーツアナウンサーのピエール北川さんと、カーライフジャーナリストのまるも亜希子さんの評価も聞いてみることにしよう。
「僕は2代目ヴェゼルには今日初めて乗りました。最初に乗ったノーマル車は『ぜんぜん悪くない、適度な手応えもあるいいクルマだな』と感じたのですが、ホイールをMS-050に換えたほうに乗ってみると、走り出した瞬間からまったく別物でしたね。めっちゃスムースなんですよ。こんなこというと『ウソでしょ?』と思われるかもしれませんが、本当にそうなんです。そしてグレーチング(道路上などにある格子状の排水溝蓋)を乗り越える際の滑らかさも段違いですね……なんといっても『やっぱりウソでしょ?』と思われちゃうと思いますが(笑)、まぁ乗ってみてください。乗ればわかりますよ!」(ピエール北川さん)。
「ほかの人もおっしゃってますが、最初のひと踏みからまったく違いますね。『これ、タイヤ換えましたよね?』といいたくなる感じで。そして接地感もすごくて、4輪すべてが路面に吸い付いて離れないというニュアンスです。『ホイール換えただけで、しかも重量もほぼ変わらないのに、そんなに変わるわけないだろ!』と思うでしょうが、本当なんですよ。ノーマルホイールも決して悪くないんですが、ギャップを越える際はやっぱり『ゴトンッ!』という感じになります。それが当たり前なんですけどね。でもMS-050になると、遠くのほうで『コトンッ』となってる感じで、当たりがマイルドで上質なんですよ。そして後席の快適性と静粛性もかなり向上しますので、これはもう絶対に履いたほうがいいと思います!」(まるも亜希子さん)。
以上が、ホンダアクセスの現行型ヴェゼル用18インチホイール「MS-050」の体感試乗会において発せられたさまざまな発言の要旨である。
最後に、土屋圭市さんやジャーナリスト、そして体感試乗会に参加者された人々の“受け売り”だけで原稿を終わらせるわけにもいかないため、筆者もMS-050装着車と非装着車を乗り比べてみた。
その感想は──ドリキンさんや北川さん&まるもさん、そして体感試乗会参加者さんたちがいっていたことと、まったく同じである。このホイールは凄い。すべての現行型ホンダ・ヴェゼルオーナーに──筆者のライター生命なんてものにどれだけの値打ちがあるかはさておき──自動車ライター生命をかけておすすめする。