この記事をまとめると
■高速道路では大きな事故が多い
■そのためパトカーがつねに巡回している
■停車する際ハンドルを切っている理由に迫る
2種類のパトカーが高速道路の安全を守っている
東京と名古屋を結ぶ東名高速道路、そして東名と連結する、名古屋・神戸間を結ぶ名神高速道路。そのふたつを代表とする有料道路は、一般的に高速道路と呼ばれている。
そんな高速道路は、日本に約70路線も存在するのだが、正式に●●高速道路と名付けられている路線は都市高速を除くと東名と名神、そしてそれぞれの新道となる新東名と新名神の4つしか存在しないということは、ご存じだろうか。そのほかとなる約60路線以上には、中央自動車道、東北自動車道や中国自動車道、九州自動車道などというように「●●自動車道」と名付けられている。
そもそも高速道路というのは正式名称ではなく、自動車道とともに「高規格幹線道路」と呼ぶのが正しい。そもそも、名神高速道路は「高速自動車国道 中央自動車道西宮線」という正式な法定路線名を持っているのだ。
高速道路という呼び名は、昭和40年に名神、同44年に東名が全線開通した際に名神高速・東名高速という呼び名が広く定着し、根付いたのだという。そんな高速道路の成り立ちやネーミングについては次なる機会に掘り下げるとして、ここでは一般的な見解に合わせ、それらを総じて高速道路として扱うことをご容赦いただきたい。
日本列島には数多くの高速道路が張り巡らされており、日夜日本の物流や経済を支えてくれている。そんな重要な意味をもつ高速道路であるが、当然のことながら事故が多い。ましてや速度が出ているぶん、被害も大きくなってしまうのだ。
そんな交通大国日本の安全を守ってくれているのが、交通違反や事故の処理などをメインに対応する高速道路交通警察隊こと高速隊のパトカーや、高速道路の異常や落下物、故障車などに対応している交通管理隊の黄色いパトロールカー。彼らは365日24時間、休むことなく高速道路を巡回して安全確保に奮闘しているのである。