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トラックとターボは切っても切り離せない関係! 燃費とパワー&トルクを両立するダウンサイジングディーゼルターボが万能選手だった (1/2ページ)

トラックとターボは切っても切り離せない関係! 燃費とパワー&トルクを両立するダウンサイジングディーゼルターボが万能選手だった

この記事をまとめると

■ターボチャージャーは過給機を指す言葉

■多くの乗用車やトラックに採用されている

■乗用車とトラックのターボの違いについて解説

1980年以降ターボ搭載車が次々登場

 ターボチャージャーとは過給機のこと。日本では1980年ごろに高級乗用車に搭載されたのが最初である。エンジンの排気ガスを利用してタービンローターを回転させ、その力で空気を圧縮してエンジンに空気送り込むという仕組み。これにより、エンジンの吸入空気量を増やして出力向上を図るわけだ。

 この技術は、もともと機関車、航空機、船舶を対象として開発されたもので、これらのエンジン出力向上を目的としていた。それまでの技術では「エンジン出力向上=排気量増加」が基本的な考え方であったため、必然的にエンジンが大型化する。結果として、重量の増加や燃費、環境の悪化につながっていた。こういった問題を解決(ただし、自動車用ガソリンターボ車は、異常燃焼、早期着火によるノッキング対策で燃費が低下する)するには、うってつけの技術であったといえよう。

 日本の自動車税は排気量を基準としてランク付けがなされており、2リッターがひとつの区切りになっている。また、1980年ごろからバブル経済崩壊期にかけて、ハイパワー車のブームが到来していた。こういった背景から、その時期に2リッターを超えない高出力車の需要が高まったことで、1980年以降にターボ搭載車が次々に登場したのだ。

 自動車のターボチャージャーは使用目的が「エンジンの高出力化」にあったため、バブル経済崩壊以降は、
・2リッター超えの自動車が一般化(バブル経済期の申し子)し、ターボによる高出力化の需要が低迷
・景気の悪化や省燃費機運の高まりという社会的背景
などにより徐々に下火になっていった。これに対して、ディーゼルエンジンはターボチャージャーと相性がよく、トラックや建設機械には現在に至るまで積極的な搭載が続いている。

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