追い越し行為は禁止されている
ちなみに我々、一般の乗用車ドライバーも、このダブル連結トラックと一緒に走行する際には、注意する必要がある。
全長が21mから25mもあるため、このトラックを追い越す際には注意が必要だ。普通車を追い越すより3、4倍は時間がかかるから、追い越しをする前には右側車線の前後のクルマとの間隔に十分な余裕があるか、確認してから車線変更する必要がある。
以前は高速道路でも主に片側3車線ある路線だけで運行されてきたが、平成4年11月以降は全国の高速道路のほとんどが走行可能になるなど、拡充されている。
逆に、このダブル連結トラック自身は、追い越し行為が禁止されている。つまり高速道路上をもっともゆっくり走ることが義務付けられているのだ。また、ほかのダブル連結トラックと隊列走行することも禁止されている。
それは前述のとおり、一般車両が追い越すのには時間がかかるため、2台が隊列走行していると追い越しする際に右側の前走車に追い付いてしまい、左車線に入ることができなくなってしまうこともあり得るから。
目下の課題は、走るルートは確保されても、駐車スペースが少ないこと。新東名と東名高速以外はほとんどのPA・SAで1台しか止められるスペースがない。これでは利用したくても厳しい、と思うトラック事業者も少なくないのではないだろうか。まだまだ課題のある取り組みなのだ。