メモリアルイヤーにふさわしい傑作が誕生
老舗ホイールメーカー「ウェッズ」の主力ブランドである「クレンツェ」。94年にスポークとディッシュの2タイプを発表して以降、ケルベロスやバズレイアなど数多くの名作を発表。思わず息をのむほど繊細で複雑な三次元デザインや、多くのクルマをターゲットにした幅広いサイズ設定は、長い歳月の積み重ねで築き上げてきた同ブランドの代名詞だ。トレンドに敏感なセダンやミニバンユーザーに支持され、ついに今年でブランド設立30周年を迎えた。
その偉業を成し遂げられたのも、ユーザーや販売店など多くの人の支えがあってこそといえる。今年発表されたイヤーモデル「ヴェルサム」は、ドイツ語で”集結”という意味を持つ「versammelt」をベースとした造語。いわばクレンツェに携わったすべての人の力を集結して作られたような、特別なモデルである。またヴェルサムはこれまで発売された作品からのオマージュも取り入れており、”クレンツェらしさの集結”という意味も込められている。原点回帰、「これがクレンツェだよね」という安心感も狙ったという。
ヴェルサムは、足もとを軽やかに演出する2×5スポークデザインを採用。クレンツェ独自の3次元デザインを駆使して、スポークの片方は曲線・曲面基調、もう片方は直線・平面基調のラインで仕上げているのが特徴だ。ヴェルサムの名にふさわしく、曲線と直線が見事に〝集結〞。またセンター部はスポークからセンターキャップへと滑らかに繋ぎ、ナットホール周辺にエッジの効いたラインを設けて陰影を付けているのもポイントだ。
さらにスポークエンド部はアールを付けて落とし込ませることでリムの深さを強調。ピアスボルトの台座部分もスポークと一部同化させ、さらに部分的に彫りの深さを際立たせる造形を加えることで、視覚的にディスクがより大きく見えるようにアレンジしている。職人が手間をかけて作っていく3ピース構造の良さを最大限に活かしたデザインは、装着時に高い満足度をもたらすことは間違いない。
光輝感あふれる色をメインとしたカラーバリエーションの多さもクレンツェのウリ。イチ推しはアルミの素材感が引き立つミラーバレルブラッシュドで、スポークの造形にさらなる魅力をプラス。もちろんSBCポリッシュなどおなじみのカラーもラインアップされている。
職人の手作業による全面磨きとバレル研磨の光沢面、ブラッシュド加工が施されたスポーク天面など、アルミ本来の輝きを表現する「ミラーバレルブラッシュド」がイチ推し
同ブランドの傑作「ケルベロスⅡ」を思わせる5本ツインスポークは、クレンツェらしい3次元形状を踏襲。直線基調と曲線基調でスポーク左右の表情を変化させるアシンメトリーデザインを採用する
「ミラーバレルブラッシュド」のほか、ベーシックカラーの「SBCポリッシュ」、人気の「ブラック&バフ/ブラッシュド」(写真下)、「セピアブラック/ポリッシュ」、「マットブラック」をラインアップ
WEDS Kranze Versam(クレンツェ・ヴェルサム)
問い合わせ:ウェッズ https://www.weds.co.jp/
●サイズ:19×7.5J~22×13.0J (リバースリム)
●価格:11万2200円~30万300円/本