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スズキ車がどう考えても安い! 他社と比べて何かを「ケチって」いるわけじゃないのに安い秘密 (2/2ページ)

スズキ車がどう考えても安い! 他社と比べて何かを「ケチって」いるわけじゃないのに安い秘密

この記事をまとめると

スズキのクルマが安いのは行動理念のひとつである「美」が関係していた

■スペーシアはスズキらしい作り込みにより価格を抑えている

■登録車のコスパの高さも他メーカーよりも総じて優秀だ

スズキの新車価格が安いのには理由があった!

 自動車メーカーには、それぞれブランドイメージがある。多くのケースで、独自技術やモータースポーツ活動に由来するものだ。そのなかで、スズキには「とにかくクルマを安く仕上げる」という印象があるようだ。

 はたして、スズキがコストパフォーマンス(以下、コスパ)に優れたクルマをリリースしているというイメージは事実なのだろうか、事実だとすればその理由はどこにあるのだろうか?

 そのヒントとして注目したいのが、スズキの行動理念として一番に挙げている「小・少・軽・短・美」という言葉だ。

 もともとは生産現場における、ムダを省いた効率的で高品質なものづくりの基本方針から生まれたという言葉で、「小さく」「少なく」「軽く」「短く」「美しく」をつなげたものだという。

 スズキのホームページから引用すると、それぞれの漢字には以下の意味合いが込められている。とくにポイントとなるのは、「小・少・軽・短・美」の最後にあり、もっとも大事な要素である「美」であろう。

「小」はコンパクトにまとめる方が効率アップにつながり、

「少」はムダを省き必要なことには適切に資源を配分し、

「軽」は効率アップのためにスリム化を図り、

「短」は意思決定と実行や報連相をスピードアップするという意味があります。

「美」にはすべての活動がお客様のためにあるという意味が込められており、性能、品質、コスト、信頼、安全・安心、コンプライアンス、すべてを満たして初めてお客様満足が得られるという考えにつながっています。

 ともすれば、素人目線では「安く作ればコスパがよくなる」と思いがちだが、「安かろう悪かろう」では満足度が低くなってしまい、結果的に「安物買いの銭失い」になりかねない。それではユーザーが満足できないのは自明。コスパの評価をする以前に、単にランクが低い工業製品となってしまう。

 しかしながら、最近のスズキ車が受けている高い評価からすれば、自動車として満足いくものながら期待値より安価に仕上がっているという、真の意味でリーズナブルな工業製品が生み出されているのはご存じのとおりだ。

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