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市販のときに「変にイジらないで」! シトロエンの「C5エアクロス コンセプト」がデザインのプロから見てもイケてる!!

市販のときに「変にイジらないで」! シトロエンの「C5エアクロス コンセプト」がデザインのプロから見てもイケてる!!

この記事をまとめると

■パリモーターショー2024が10月14日から20日まで開催された

■シトロエンブースには「C5エアクロス コンセプト」が展示された

■新しいデザイン言語を取り入れて大きく舵を切るであろうスタイリングとなっている

パリモーターショーで新型SUVコンセプトが登場

 10月14日から20日まで開催されたパリモーターショー2024では、EVをはじめとした次世代技術の提案はもちろん、デザインの新たな試みも多く見られました。そんななかから今回は、SUV攻勢を展開するシトロエンが発表した、C5エアクロス コンセプトのスタイリングに注目してみたいと思います。

●直線と曲面によるまったく新しいデザインテーマ

 新型C3エアクロスに続き、シトロエンが「新しくフォーマルな言語」を投入したとする同車は、「効率とスタイルの両立」を図ることがその目的とされます。そうした視点で全体のプロポーションを見てみると、現行モデルより150mm長く、50mm低くなったボディは相当スリムに見え、なるほど効率=空力性能の高さが伺えます。

 ご存じのとおり、現行モデルは曲面重視の柔らかな造形ですから、流行の薄いキャビンも手伝って、新型は相対的に低いボディが強調されるワケです。で、具体的なスタイリングの特徴を挙げれば、なんといっても直線と曲面の融合といえるでしょう。

 たとえばフロントビューを見ると、アッパーグリル周囲は滑らかな面が特徴ですが、バンパー部は直線による立体感が強く打ち出されています。この折り紙細工のようにシャープな面はコンセプトカー的な強調が含まれていると思えますが、どうやらこれが新言語のキーになるようです。

●異なる要素の融合が巧妙なボディ側面

 サイドビューも同様で、直線基調のボディに組み合わされた柔らかな曲面のショルダーラインがとにかくユニーク。なだらかに弧を描くラインはどこか新世代のランチア・イプシロンにも似ていますが、もしかしたら現行モデルの雰囲気を意図的に残したのかもしれません。ちなみに、直線による重層的なデザインのアルミホイールも「攻めて」ますが、こちらはそのまま市販されそうなデキですね。

 一方、リヤもまたコンセプトカー然としていますが、フロントやサイド同様かなりシンプルな面で構成され、左右いっぱいに広げられたガーニッシュとテールランプの狙いも明快です。まあ、これは最近流行の表現ではありますが、最終的な仕上げがどうなるかに期待です。

 さて、こうしてあらためてエクステリアをチェックすると、新しいデザイン言語によって大きく舵を切るであろうスタイリングの意図が少しずつ見えてきます。「効率とスタイルの融合」は相反する要素の組み合わせですが、それが直線と曲面の対比につながっている点がユニークです。

 可能であれば、量産型では直線と曲面の対比が甘くなってしまったり、逆に「盛りすぎて」煩雑にならないよう期待したいところです。

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