この記事をまとめると
■ミニクーパー/ミニクーパー コンバーチブルに「JCW」を追加
■JCW専用の赤色を外装パーツに採用して刺激的な印象を与える
■2リッター4気筒ターボエンジンは最高出力231馬力に引き上げられた
モータースポーツの息吹を感じられるホットハッチ
イギリスを代表するコンパクトカーの「ミニ」は、クラシックミニ時代から採用されている丸目のヘッドライトなどのさまざまなアイコンと、ゴーカートフィーリングを体感できる独特な乗り味を引き継いだ唯一無二の存在として、世界中に愛好家がいるほど愛されている。
2024年3月には4代目へとフルモデルチェンジを果たし、車名も「ミニクーパー」に統一されたほか、EVモデルの販売も開始されている。そして今回、新たにスポーツモデル「ジョンクーパーワークス(以下JCW)」が、ガソリンの3ドアモデルとコンバーチブルモデルに追加されることになった。
ミニの「JCW」というモデルは、ミニの高性能モデル「ミニ・クーパー」を手がけ、モンテカルロ・ラリーを3度制したジョン・クーパー氏がその名前の由来になっていることはお馴染み。第1世代でパフォーマンスキットとしてその名が初登場し、第2世代でコンプリートカーが登場して以来、ミニのハイパフォーマンスグレードとしてラインアップの頂点に立つモデルとなっている。
今回追加されたミニJCWの外観は、デザイン言語である「カリスマティック・シンプリシティー」を用いた。流麗でありながら、一見してミニと分かるデザインは、標準のミニクーパーと同じだが、異なる点もいくつかある。
まず、JCWモデル専用の赤色を、ボンネットストライプ、ルーフ、ミラーキャップカバーなどに採用したことで、標準モデルとはひと味違う雰囲気を纏っている。
さらに、専用のフロントグリルやホイール、JCWのロゴが入ったブレーキキャリパー、リヤスポイラーにリヤディフューザー、1本出しマフラーがドライバーのやる気を高めてくれる。
インテリアには、標準モデルと同様に、有機ELテクノロジーを採用した大型円形センター・ディスプレイやリサイクルしたポリエステルを使用したダッシュボードなどが見受けられる。JCW専用の赤いステッチやパドルシフト付きのJCWスポーツステアリング、JCWスポーツシートなどの装備類でスポーティさを表現している。
ミニJCWは外観だけでなく中身も標準のガソリンモデルとはかなり異なっている。
2リッターの4気筒ターボエンジンというのは変わらないものの、最高出力170kW(231馬力)、最大トルク380Nm(欧州仕様)を発揮する。組み合わせられるトランスミッションは7速DCTで、エンジンの力を効率よく駆動輪へと伝達してくれる。足まわりにも手を加えており、専用のスポーツサスペンションによってあらゆる路面に応じた走行安定性を提供している。
新型ミニJCWの価格は、3ドアモデルで536万円、コンバーチブルモデルは585万円となっている。
「ミニクーパー」という言葉を車種名にしてしまうほどの功績を残したジョン・クーパー氏。そのモータースポーツへの情熱が込められた新型ミニ/ミニ コンバーチブルJCWは、運転の楽しさを体感できる高性能なエンジンと走りへのこだわりを感じたいお洒落な大人にはピッタリの1台に仕上がっている。