セダンから派生したときに「スポーツ」と名付けられる
事実、ハッチバックボディだけの設定となった現行インプレッサでは、スポーツというサブネームは消え、シンプルに「インプレッサ」という車名になっている。
また、もともとハッチバックのイメージが強いクルマでは、スポーツという表現を使うことは少ない印象もある。
その代表例といえるのがホンダ・シビックやフォルクスワーゲン・ゴルフだろう。いずれもハッチバックのイメージが強く、後年にバリエーションが増えたときもハッチバックボディを、あえてスポーツと呼ぶ必要がなかったといえる。
ちなみに、現行型において4つのボディをもつクラウンは、燃料電池車も設定する後輪駆動のセダンボディがシンプルに「クラウン」という車名になっている。そして、ハッチバックが「スポーツ」、車高を上げたSUVテイストの4ドアクーペが「クロスオーバー」、そしてユーティリティの期待できるステーションワゴン的SUVは「エステート」となっている。
こうした4兄弟の名付け方をみても、クラウンの基本はセダンであり、セダンとの識別するためにハッチバック=スポーツといったサブネームが用意されたといえるだろう。