安心して中古車を買うなら保証も程度もバッチリの「認定中古車」! でも「買わないほうがいい」ケースもある!! (2/2ページ)

好き勝手にやりたい人はぶっちゃけ向いてない?

●購入後、ディーラーに入庫させるつもりがない

 先述したように、メーカー認定中古車の魅力のひとつに「保証制度」があります。しかし、社外製の部品に交換した、近所の整備工場で車検を通したなど、ノーマルの状態や、手を加えたりディーラー入庫を行わなかった時点で保証が外れてしまうケースもあります(このあたりはメーカーごとに基準が異なるので要確認です)。

 長年の付き合い、または絶対的に信頼できる主治医がいるのであれば、是が非でもディーラー整備にこだわらなくてもいいかもしれません。

●自分である程度メンテナンスができる

 中古車である以上、新車時と比較して故障やトラブルに遭遇する確率が高いことは事実です。そして、故障するたびにディーラーに入庫していたら、それなりのタイムロスになってしまいますし、保証適用外であれば思わぬ出費になることも。自分である程度メンテナンスができ、さらに自宅や秘密基地(?)など、ある程度の整備ができる環境が整っているなら保証に固執しなくてもいいかもしれません。

 安心感はあるけれど、割高なメーカー認定中古車を選ばなくとも、「オーナー兼主治医」としてメンテナンスをおこない、重整備やテスターが必要な部分を街の整備工場に預けるといった動きができそうです。

●オークションなどで落札できる独自の入手ルートがある

 友人や知人に中古車販売店を営む人がいれば、オークション会場で流通している中古車を落札してもらうことで、メーカー認定中古車よりも格段に安く手に入れることができます。店舗を通せばローンを組んで買うこともできます。

 依頼した知人との相談次第ですが、原則保証がない「現状販売」というリスクはありながらも、手数料などの諸経費を含めて、店頭価格より安価でほしいクルマが手に入ることは確かです。

●まとめ:メーカー認定中古車であっても中古車は中古車

 俗にいう「ピンからキリまで」。誰が見てもクタクタな状態の「ピンな中古車」から、もはや新車同然にしか見えない「キリなメーカー認定中古車」まで。どこに着地点を見出すかは人それぞれですが、中古車である以上、大なり小なりのギャンブル性が伴うことは事実です。

 一定のリスクはありますが、あえて「メーカー認定中古車以外のクルマ」を選ぶことで、思わぬ掘り出しモノやレアなモデルが見つかるかもしれません。それこそが中古車選びの醍醐味でもあるのです!


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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