「一生このクルマと添い遂げる」……なんて思いが打ち砕かれる出来事多数! 長く付き合うには「完璧を求めないユルい心」が大切だった (2/2ページ)

ある程度の許容や人付き合いも大切

●生活傷も気にしない

 屋外でクルマを走らせれば汚れもするし傷もつきます。置いておくだけでも、埃や花粉、下手をすると雹害も。こればかりはどれほど気をつけていても回避できるものでもありません。雹害はさすがに板金塗装せざるを得ないとして、少しくらいの傷であれば「まぁいいか」くらいの寛容さが必要かもしれません。

●できるだけノーマルか、それに近い状態を維持する

 ノーマルの状態が飽きてくるとちょっと手を加えたくなる人がいます。このときに注意しておきたいのが「できるだけノーマルか、それに近い状態を維持する」こと。いつでもノーマル戻しができるようにしておきたいものです。数多くのオーナーさんを取材していてわかったことが、「いろいろ手を加えても結局ノーマルがイチバン」という結論にいたる人が多いという声です。個人的にもここが大事なポイントのように感じています。

●整備の明細をファイリングして保管する

 愛車の整備記録はメンテナンスノートに記載されます。それ以外に、整備工場などから修理箇所を記した明細が渡されます。これらの書類をきちんとファイリングして保管すると、愛車のコンディションを把握できるようになります。ファイルは市販のクリアファイルなど、なんでもいいのです。そのクルマの歴史そのもの。まさに「サービスヒストリー」です。

●同じクルマを所有する友人や知人との付き合いを大切にする

 クルマとしてはそろそろ別のモデルに買い替えたいけれど、いま付き合いのある友人や知人と疎遠になってしまうのは寂しい。それならば、現在所有しているクルマを維持しようという考え方もありです。いくつになっても「類トモ」の存在って大事です。もう手放そうか迷っているとき、仲間に相談してみてください。おそらく全力で止めてくれますから(笑)。

●まとめ:完璧を求めない

 完璧な人がいないように、完璧なクルマも存在しません。あえて「余白」があるからこそ、思わぬアイディアがわいてくることもあります。気もち的にも金銭的にも余裕があると自然とゆるさも生まれます。この「余裕」こそ、大事にしたいものです。それこそが「無理をせず、1台のクルマと長く付き合う方法であり、極意」といえそうです。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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