この記事をまとめると
■トラックなどの職業ドライバーの職場環境の改善が求められている
■プロドライバーは人手不足により激務を強いられている
■運送業者だけでなく一般ユーザーも一緒になって改善する努力が必要
運送・輸送・配送に関わるドライバーは激務
じつに25年ぶりとなる大幅改正によって、トラックやバス、タクシーなどの運転手に対する労働時間改善基準が2024年4月から適用となりました。これによって、運転手の拘束時間、運転時間、休息期間、休日労働の主に4点について、過労とならず人としての尊厳を守るべき就労環境となるよう、改善が求められています。
ただし、いくら規則では改善されても、運転手の主な職場となる道路上は渋滞などの予期せぬ事象によって、普段通りにいかない状況になりやすいのも事実。配送ドライバーであれば、不在にして何度も再配達をさせてしまうなど、私たちひとりひとりが迷惑をかけることで、労働時間が守られない場合も出てきてしまいます。
いまや私たちは、運送・輸送・配送にかかわる人たちなしでは生活できない便利な世のなかに慣れてしまいましたが、そうした運転手の皆さんは、ただでさえ人手不足で激務を強いられています。過労で倒れてしまったら、私たちの便利な生活は成り立たなくなることを肝に銘じて、できることから協力するべきときではないでしょうか。
まず、運転する人もしない人もできることとして、やはりネット通販などを利用する際の配達を減らすように心がけることが大切です。なるべくまとめ買いをして、1回の配達で済むように。受け取り日時を指定したり、コンビニなどでの受け取りに変更したり、置き配や宅配ボックスなどを活用して、再配達の撲滅に努めましょう。