この記事をまとめると
■運転マナーというのが最低限存在する
■周囲をよく見て思いやりを忘れないことが重要だ
■駐車時もよくトラブルが起こりやすい
マナーを守れば平和な道路環境に
交通マナーというのは、やってもやらなくても違反ではないけれども、クルマや歩行者など道路を利用するみんなが安全に、かつ気もちよく通行できるように考え、相手を優先したり気遣ったりすることです。この交通マナーがよくなればなるほど、通行中のストレスは減り、事故が起こることも少なくなっていくと考えられます。
JAFが2016年に行った交通マナーに関するアンケート調査では、「自分が住んでいる都道府県の全般的な交通マナーについてどう思うか?」という質問がありました。
そこで「悪いと思う」「とても悪いと思う」と回答した都道府県のワースト3が、香川県(80%)、徳島県(73.5%)、茨城県(67.2%)。これは地元の人たちが謙遜した上での回答なのかもしれませんが、悪いという回答がゼロの都道府県はありませんでしたので、誰もが少なからず普段の運転中に嫌な思いをしたり、ストレスを感じたことがあるのではないでしょうか。
そこで、みんなが安全でスムースに通行するために、違反ではないけど最低限これは守ろうよ、と感じることが多い交通マナーをピックアップしてみたいと思います。
まずは、バイパスや高速道路などでの合流地点で、もっとも効率よく潤滑に進む基本が「ファスナー式」といわれ、合流車線の先頭から1台ずつ合流していく方法なのですが、先頭までいっていざ合流しようとしたら、なかなか入れてくれない! という経験をした人もいるのではないでしょうか。これは、その手前で我れ先にと合流してしまう自分勝手な人が多く、本線のドライバーにしてみると「さっきも入れてあげたのに、また?」と、なんだか損をした気分になってしまうからなのです。
合流する側のドライバーは、前のクルマが合流車線の先頭まで行くならそれにしっかり追従し、順番を守って合流するのがマナーです。途中で勝手に自分だけ合流をしてしまわないこと。そうすると、その人のせいでファスナー式が崩れ、ぐちゃぐちゃな合流ポイントになってしまいますので注意しましょう。
次に、片側2車線以上ある自動車専用道路や高速道路で、追越車線は追い越しをするときのみ走ることになっています。ただ、どこからどこまでが追い越しの最中なのかを他人が判断するのは難しく、なかには長い距離を追越車線のまま走っている人もいます。そんなとき、後ろから追いついてきたクルマがあっても「ちゃんと制限速度で走っているから」とそのまま居座って通せんぼをする人を見かけますが、ここはすみやかに譲るのがマナー。
クルマのスピードメーターは全車種がまったく同じではなく、メーカーの違いやタイヤサイズなどによって、多少なりとも誤差が生まれることがありますので、自分のクルマのスピードメーターが95km/hだとしても相手のメーターは100km/hと表示されている可能性もあるのです。そうなると、相手のドライバーは「なんで自分より遅いのに譲ってくれないのか」とイライラしてしまいますので、追いつかれたら速やかに譲るようにしましょう。