この記事をまとめると
■外装だけでなく内装にもクルマの個性は出る
■日本車離れしたユニークな内装をもった1990年代の国産車を6車種紹介
■常に視界に入るだけに内装もクルマ選びの重要な要素のひとつだ
個性豊かなインテリアをもった1990年代の国産車たち
外装のデザインはもちろんのこと、内装に関しても「お国柄」や「メーカーの色」が出るのはある意味で必然的なことだといえます。
シンプルさや牧歌的、あるいは高級感であったり、さらには色気があったり……。これこそまさに「お国柄」やメーカーの個性であり、魅力でもあるわけです。もちろん、日本車も例外ではありません。
しかし、ときに「おそろしく斬新」であったり「思いきり垢抜けている」と感じるモデルが存在することも事実(おそろしく “ぶっ飛んでる”クルマもあるような……)。そこで今回は「日本車離れしている!? 垢抜けた内装をもつ1990年代を彩った国産車7選」というテーマで、21世紀、令和の視点で見てもひと味違うモデルをご紹介します!
1)日産 パオ
・生産期間:1989年1月~1989年12月
・新車価格:138.5万〜154万円
日産の「パイクカー」シリーズの第2弾として1989年1月に発売された「パオ」。当時、3カ月間の期間限定で予約を行い、この期間になんと3万台を受注したというからすごい。「冒険心」をテーマにしたレトロ調の内外装を持つパオは、初代マーチ(K10型)をベースにしたとは思えないほどの激変ぶり。
外装と同色のインパネやアイボリー基調のシート……などなど。このクルマが当時150万円前後で販売されていたことが信じがたいほどの質感と魅力にあふれています。
2)日産 フェアレディZ(Z32型)
・生産期間:1989年7月~2000年8月
・新車価格:305万〜482万円
4代目となる「フェアレディZ(Z32型)」は1989年7月にデビュー。カタログの表紙をめくった次のページには「スポーツカーに乗ろうと思う」のコピーが! これが殺し文句となり、Zに憧れを抱いたり、購入を決意した人も多いはず。
メーターパネル周辺にエアコンなどのスイッチ類を集めた結果、シンプルかつ美しい内装となったZ32。肉厚の豪華な電動スポーツシート、なだらかな曲線で構成されたインパネ。スポーツカーとして……だけでなく、デートカーとしても憧れの存在でした。
3)マツダ ユーノスロードスター(NA6/NA8型)
・生産期間:1989年9月~1997年12月
・新車価格:169万〜340万円
日本が誇るオープン2シーター「ロードスター」は、1989年9月デビュー。「ふたり乗り小型オープンスポーツカー生産累計世界一」としてギネスブックにも認定されたのは2000年のこと。そして現在も、この記録を更新し続けています。
そんな初代ロードスターの内装はシンプルでありつつ、当時からどこかクラシカル。さらに、タン内装のVスペシャルや、SリミテッドとRリミテッドに採用された真紅の内装など、模様替えするだけで新たな魅力を引き出し、上質なクルマへと引き立てる点も大きな美点といえます。