SUPER GTを少しでも知っていれば、ARTAの名を耳にしたことがないという者はおそらくいないだろう。
「AUTOBACHS RACING TEAM AGURI」の頭文字をとって名付けられたチームARTAは、その名のとおり、日本最大級のカー用品メーカーであるオートバックスと、一世を風靡したレーシングドライバー鈴木亜久里氏のタッグによるレーシングチームだ。
SUPER GTの前身となる全日本GT選手権には1998年から出場しており、SUPER GTとなってからも体制を変えながら常に第一線で活躍している。鮮やかなオレンジのマシンに見覚えがあるという方は多いのではないだろうか。あの「ドリキン」土屋圭市氏もかつてドライバーや監督として携わっていたことでも有名だ。
そして、マシンをNSXからシビックタイプR-GTにスイッチし、2台体制で挑んだ今シーズンのSUPER GT GT500クラスでは、第4戦富士において8号車のARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが見事に優勝を果たすなど、歴史が長いというだけでなく、速さも常に超一流のチームであることを証明した。