この記事をまとめると
■クルマのサンルーフには変わり種もある
■各メーカーがアイディアを凝らしたさまざまな形態を持つ
■現代では最新技術を取り入れて進化している
ルーフにガラスが埋め込まれてるだけじゃないサンルーフたち
クルマのサンルーフは車内を明るく、開放的にしてくれて、季節、空、風を感じられ、雨の日にはレインドロップがいい雰囲気を醸し出してくれる。スライドまたはチルトアップ機構付きなら、窓を開けることなく車内を換気することもできる。そんなサンルーフの変わり種を紹介したい。
まずは100系4代目トヨタ・ハイエース。高級ワンボックスを目指した同車には、なんとルーフに3カ所(前席頭上1カ所と後席左右2カ所)のトリプルムーンルーフ付き仕様があった。車内の明るさにも貢献し、当時、大人気の装備だった。
2005年に登場した3代目ホンダ・ステップワゴンにも特徴的なガラスルーフがオプション設定されていた。それが、ミニバンのルーフのほぼ2分の1の面積に及ぶ長さ1680mm×幅500mmものサイズをもつ、座席頭上中央部分に設けられたトップライトルーフだ。
ただし、シェード付きガラスルーフながら、6分割の白色曇りガラスでできている。つまり、空は見えない。これまた特徴的だったフローリングフロアの用意とともに、車内のリビング感覚を高めるための明かり取りの役目なのである。
6分割それぞれに手動操作のシェードがあり、好みのトップライトルーフを開けて車内の明るさを取り入れても眩しくなく、UVもカットされる機能をもっているのだから、車内をリビングにしたい人にとってはすごく嬉しかった装備だったはず。
同じくホンダの初代オデッセイには、サンシャインルーフと呼ばれた、2列目・3列目席の頭上をハイルーフのように盛り上げて装備されたスモークガラスのサンルーフがオプション設定されていた。
サンシャインなので(!?)シェードはなく、たしかオプションでカーテン的なものが用意されていたと記憶する。同時に、前席の頭上にもチルトアップ式電動サンルーフが備わっていて、全席にサンルーフが付いているような仕様で、とくに後席に乗ると感動を覚えたほどだった。