「新車を買う!」の高揚感で気がつけば要らないものまでテンコ盛り! 無駄な出費を抑える失敗しないオプション選びとは (2/2ページ)

焦って選ぶとろくなことにならない

 フロアマットなどの定番以外にも、ディーラーオプションと呼ばれる用品の種類は車種を選ばず多く用意されている。これだけ多い種類のなかで、新車購入商談という限られた時間のなかで選択していくのは至難の業ともいえよう。

 なお、気の利いたセールスマンならば、「ご納車後も装着できるものもありますので」と案内してくることもある。人気が高く、納車まで時間のかかる人気の輸入車ではとりあえず納車が確定になった時点で、アクセサリー類は最終決定してもらうことにしていると聞いたことがある。日本車でも「契約時に決めないと」と焦れば焦るほど、本来はそれほど必要のないものまで装着してしまうことがあるが、あと付け可能なものは落ち着いて判断するのがいいだろう。

 ただし、メーカーオプションはそういうわけにはいかない。車両生産工場でのみしか装着できないものばかりなので、商談時の選択決定が要求される。たとえば日産ノートではプロパイロットがメーカーオプションとなっている。「いまどきの日産車だからなあ」などと思い、将来売却するときのことも考えればマストアイテムなのかなと思いがちだが、セットオプションということもあり、かなり高額になっている。

 なお、話を聞くと実際それほど装着率は高くないとのこと。「セカンドカーとして、生活圏内の街乗りメインで乗るケースも多いので、『なぜ自慢のメカニズムがオプションなんだ』と思う人もいるかもしれませんが、ノートについてはオプション扱いは正解なのかもしれません。たしかに一般道路での使用メインならばそこまで高額なオプションを選択する必要はないですし、将来的な売却時にもそれがあるのかないのかで極端に売却価格に差が出ることもないでしょう」とは事情通。

 一部オプションカラーや、サンルーフなど売却時に大きく差がつくメーカーオプションもあるが、メーカーオプションの多くはそれほど売却価格に差をつけることはないもののほうが多いようである。

 自分にとって必要なオプションやアクセサリーは何か、あまり余計なことを考えずに、セールスマンのアドバイスなどを聞きながら選ぶことが結果的に失敗しないオプション選びにつながるのである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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