この記事をまとめると
■トヨタ・モータースポーツ・クラブが創立60周年を迎えた
■60周年記念パーティが東京・お台場のシティサーキット東京ベイで行われた
■パーティ会場にはレジェンド・ドライバーの姿も
日本のモータースポーツとともに歩んだ60年
1963年5月の「第一回日本グランプリレース大会」でトヨタ車が3クラス制覇したのを機に、翌1964年にトヨタ車をドライブするレーシングドライバーを核として設立された「トヨタ・モータースポーツ・クラブ(以下TMSC)」。日本のモータースポーツを統括するJAF公認クラブ第一号として認可を受け、以来、日本のモータースポーツを牽引する活動を継続し、数多くのドライバーを排出してきた。
そんなTMSCが2024年で創立60周年を迎えた。そして、これを記念したパーティが、2024年10月14日、東京・お台場にあるシティサーキット東京ベイで開催された。
開催に当たり、まずは現TMSC会長である元レーシングドライバーの関谷正徳会長が開会の挨拶。TMSCの60年の活動を振り返り、「JAF公認クラブとしてジムカーナなりクラブマンレースなりをやってきて、そのなかでも一番、我々が誇りに思っているのは富士1000kmを、1967年から26回やってきたことです。いまは富士1000kmは終わってしまいましたけれども、クラブとしてこれからもがんばってモータースポーツを若い人につなげていきたい」と日本のモータースポーツの発展に向けた活動を継続していくことを力強く宣言してくれた。
続いて、2023年にひと足早く60周年を迎えた一般社団法人日本自動車連盟(JAF)のモータースポーツ部部長の村田浩一さんが祝辞を述べ、トヨタ自動車GAZOO Racing Company GR商品・ラリー事業部 ラリー事業室 国内ラリーグループ GMの横田修司さんが乾杯の音頭を取ると、正式にパーティが始まった。
さて、会場には、現会長の関谷正徳さんをはじめ、TOM’S会長で前TMSCの会長でもある舘 信秀さん、第2回・第3回富士1000kmをトヨタ7で連覇した鮒子田 寛さん、「Mr.ル・マン」の愛称で知られる寺田陽次郎さんなど、レジェンドドライバーが顔を出していた。
さらに、舘 信秀さんに対しては、2023年にモータースポーツ功労賞を受賞した記念品も贈られるなど、集まったメンツとその功績を振り返ると、いかにTMSCが長い歴史を誇り、また日本のモータースポーツに貢献してきたかを強く感じずにはいられない。
また、会場であるシティサーキット東京ベイを利用して、TMSC60周年記念カート大会や、EVカートのデモ走行が行われるなど、モートスポーツづくしのパーティとなっていた。
いま、日本でモータースポーツを楽しむことができるのも、TMSCがオーガナイザーとして継続的にモータースポーツの裾野を広げてきてくれたからにほかならない。10年後、20年後も、TMSCが変わらぬ活動を続けてくれていることを期待したい。