163社が加盟するNAPACが主催! 今回で39回目を迎えるどデカイ走行会に潜入した (2/2ページ)

初めてサーキットを走る人も楽しめる

 そして1時間の走行で十分という参加者は参加申し込み時に自己ベストタイムを申告しておいて、そのタイム順だったり排気量など車両のパフォーマンスを加味して、速さでAグループとBグループにさらに細分化する。ちなみに、1割程度いた今回が初サーキットというビギナーは、基本的にBグループに編入されている。

 一方、2時間の走行を希望する参加者はCグループとなり、13:00にはAグループとCグループが走行を開始。30分が経過するとチェッカーが振られて走行は一旦終了し、走行していた全車は一度ピットイン。そしてピットロードエンドでスタートを待っていたBグループと、走行を終えたばかりのCグループがプロドライバーの先導でコースインして完熟走行し、一度ピットインしてから30分間走行する。これを2度ずつ繰り返して、参加者は希望する時間をタップリ使ってサーキット走行を楽しむことができる、という訳だ。

 また、ピット裏、Aパドックの一角には一部のナパック会員企業がブース出展していて、チューニングやドレスアップの相談に訪れる参加者も少なくなかったようだ。

 このNAPACの走行会を、20年前の第1回大会から手がけてきたセントラル20の柳田春人会長は、「我々が開発して販売しているパーツを使って走ってほしい、という気もちもあるけれど」と苦笑いしながらも、「ショップ単位の走行会だと、なかなかこんな規模の走行会は難しいでしょう。だから我々が走行会を主催し続けてきたんです。富士スピードウェイは日本を代表するサーキットでホームストレートが長いから、参加者の人も、ほかでは体験できないようなスピードが体験できるのも人気のひとつ」と分析した。

 今回の参加者を見ていると、ヘルメットとグローブは全員が装備していたものの、レーシングスーツではなく長袖トレーナーを着用している参加者も目についた。そのことを尋ねると、柳田会長は「長袖は必須にしていますが、レーシングスーツじゃなくても……としています。これがサーキット走行のハードルを下げることになったとも思っています。毎回1割くらいは、今回初めてサーキットを走ります、というビギナーがいますが、2回目、3回目となってくると皆、レーシングスーツを着用するようになっていきますね」とも。

 そして、「将来的には富士を1日貸し切りにして、もっともっと大勢の参加者がサーキット走行を楽しめるようにできたら、とも思いますが、それはなかなか難しい。でも次回は40回目の記念すべき節目の開催になります。まだ富士スピードウェイのカレンダー(=スケジュール)が決まってないので(40回大会の)スケジュールは未定ですが、来年の春には大きなイベントにしたいと思っています」と来年の展望を語っていた。

 走行セッションを終えてエンドミーティングに集まってきた参加者は、皆一様に満足げな表情で、それぞれの走行セッションに満足した様子だった。さらに協賛各社からの商品の抽選会もあって参加者の笑顔は一層輝いていた。


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