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サーキットならシートに座って見ればいいけど……ラリーってどう観戦するのが正解? 開催が迫ってきた「ラリー・ジャパン」の楽しみ方をラリーのプロが解説 (2/2ページ)

サーキットならシートに座って見ればいいけど……ラリーってどう観戦するのが正解? 開催が迫ってきた「ラリー・ジャパン」の楽しみ方をラリーのプロが解説

この記事をまとめると

■ラリージャパンが2024年11月22〜24日の期間で愛知県と岐阜県で開催される

■人気エリアを1〜2カ所巡ったり豊田スタジアムでの観戦がオススメだ

■一般道を走るリエゾン区間やサービスパークも見応えがある

もうすぐラリージャパンが開幕!

 2024年4月5〜7日に鈴鹿サーキットで開催されたF1第4戦「日本グランプリ」に続いて、9月13〜15日には富士スピードウェイでWEC第7戦「富士6時間耐久レース」が開催。日本で行われる世界選手権のうち、すでにレース競技の2大会が終了しているが、ラリー競技の世界選手権はこれから日本へ上陸し、11月22〜24日、愛知県・岐阜県を舞台にWRC第13戦「ラリー・ジャパン」が開催される。

 11月下旬の屋外はかなり寒く、またラリー自体はWRCの公式チャンネルをはじめとする有料チャンネルで観戦できることから、わざわざ現地へ行かなくても状況はチェック可能だが、鼓膜に響くようなRally1ハイブリッドのエキゾーストや異次元の加速力および減速力をはじめとするコーナリングは、やはり現地で観戦したほうが体感として記憶に残るので、わざわざ海外に行かなくてもWRCを楽しめるこの機会に、ラリー・ジャパンで世界最高峰のラリー競技を観戦したいものだ。

 とはいえ、ラリー観戦はサーキットで行われるレース競技と違って、現地で観戦するためにはノウハウが必要なことも事実である。というわけで、ここでは、ラリーにあまり詳しくないビギナーのために、ラリー・ジャパン観戦のおすすめプランを紹介したい。

 まず、ラリーの醍醐味といえばやはりスペシャルステージ、SSでの観戦だろう。普段は地元の人々が通行している生活道路を、トヨタ、ヒュンダイ、Mスポーツといった3大ワークスの最新モデルが全開走行を披露。世界最高峰のドライバーがモンスターマシンでアタックするシーンは迫力満点で、予想以上にスリリングな光景を拝めるはずだ。

 競技車両はいろんなSSを移動しながらアタックしていくので、すべてのSSで観戦することはできないことから、好みのSSの好みのポイントに絞って観戦したい。チケット代の問題もあるし、人気のポイントは完売してしまうこともあることから、そんなに多くのカ所で観戦できないにしても、せっかくラリー・ジャパンに行くのなら、1カ所か2カ所は観戦したいものだ。

 ちなみに筆者のオススメのSSが、なんといってもスーパーSSとして設定されている「豊田スタジアムSSS」で、2台同時スタートのバトル形式で競技車両のアクションを満喫可能。コンパクトなSSながらジャンピングスポットがあるほか、飲食やトイレなどのサービス&設備、さらに駅からのアクセスも良好なことから気軽にラリー観戦を楽しめることだろう。

 もちろん、熊野神社でおなじみの「三河湖SS」や紅葉の美しい「稲武設楽SS」、オープンでワイドなエリアを持つ「恵那SS」など屋外のSSも魅力的だ。

 当然ながらかなり寒いし、待ち時間も長いので防寒グッズは必須だが、その分、競技車両が来たときの高揚感は半端なく、ほかのカテゴリーでは味わえない感動があることだろう。

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