むしろ使わないほうが無難か!? あまりに意味が広すぎる「パッシング」の是非を考えてみた (2/2ページ)

使い方を誤ると警察沙汰にも

トラブルの原因になることも!? パッシングの注意点とは?

 パッシングは、相手に合図を送ったり、自車の運転行動を伝えたりするときに役立ちます。しかし、使い方を間違えると、トラブルの原因にもなるため、使い方には注意が必要です。

 たとえば、交差点でのパッシングは、言葉どおりの「先に行きます」という意味のときもあれば、「お先にどうぞ」という意味のときもあります。もし、自車が「先に行きます」という意味でパッシングしたのにもかかわらず、相手が「お先にどうぞ」という意味だと思った場合、交通事故になるでしょう。

 このほかにも、追い越し車線を走行しているときに前車にパッシングして道を譲ってもらおうとしたものの、前車の運転者が煽られていると勘違いする可能性もあります。

 このようなことから、パッシングの使い方を間違えると、事故やトラブルの原因になるため、適切な方法で使用するようにしましょう。

さまざまな意味があることを理解しておくことが大切

 パッシングは、時と場合によって意味が変わります。そのため、パッシングされたときは、自分がおかれている交通状況に応じて、どのような意味のパッシングなのか考える必要があります。しかし、実際の交通社会ではじっくり考えている時間がないため、パッシングされたときは、相手の動きに応じて柔軟な対応を取るようにしましょう。

 一方、パッシングする側は、意味が伝わりやすい状況でパッシングするようにすることが大切です。意味なくパッシングすると、勘違いされたり、煽り運転と捉えられて警察に通報されたりしてしまいます。

 パッシングは、意思を伝える有効な手段であるものの、使い方に気をつけなければならない行動といえるでしょう。


齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

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