事故のニュースも目立つけど……キャンピングカーの運転は難易度高め? 専門家に運転の心得を聞いてみた (2/2ページ)

トラックを運転しているつもりで動かそう

3)重量

・キャンピングカーは「荷物満載のトラック」のようなもの

 トラックを運転したことがある方ならわかると思いますが、なにも積んでいないときと満載のときでは、月とスッポン程に操縦性が変わってきます。

 あれもこれもと、つい積み過ぎてしまうのがキャンピングカーですが、必要なときに必要なものだけ積むという意識も必要です。

・重要なのは重いキャンピングカーを支えるタイヤ

 タイヤは文字どおり「縁の下の力もち」です。キャンピングカーだけでなく、それを運転する人の安全と人生までを支えています。注意するのは以下です。

・空気圧

 毎回とはいわずとも、月に1度は空気圧をチェックしましょう。空気漏れの発見がタイヤのコンデションの確認にもなります。適正な空気圧は燃費にも影響があるので、最近の燃料費アップに対しても多少は貢献できます。

・寿命

 よく聞く話は「まだまだミゾがあるから大丈夫」という話ですが、ミゾの量よりもタイヤの製造年月日を気にしましょう。仮に10年も前のタイヤだったりしたらそれはもう寿命。即、交換です(一般的にミゾがあっても4~5年が交換の目安といわれています)。

・キズ

 日頃からの傷やヒビ割れチェックは当然のこと。しばらく乗らないだけでも、紫外線による劣化、タイヤの変形などにつながります。これらを疎かにした結果は、タイヤのバーストです。たまにニュースになるキャンピングカーの横転は、ほとんどがバーストが原因です。無理な運転による横転と違うのは、バーストは、ある日突然忘れたころにやってくることです。日頃のメンテナンスで対応するしかありません。

4)最後に余裕をもった運転を!

 以上、キャンピングカーのクセや特徴を把握していてその運転に馴れれば、それは快適なドライブができます。なかには「普通車よりも、鼻先が短くて、ドライビングポジションが高いキャンピングカーのほうが運転が楽!」という方もいます。

 最初はかったるい(?)走りが嫌なキャンピングカーも、慣れれば追い越しされても気にならないくらいにマイペースになれます。そこまでになればキャンピングカーの魅力に大満足! そのうち、「キャンピングカーに乗らずに死ねるか! 生まれ変わっても愛車はキャンピングカー!」みたいになると思います。

 キャンピングカーのメリットとデメリットを理解した上で、自由気ままなキャンピングカーでしか体験できないようなクルマ旅を楽しんで下さい。


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