この記事をまとめると
■三菱アウトランダーPHEVがマイナーチェンジ
■おもに3つのポイントが改良された
■クローズドコースでの試乗インプレッションをお届けする
100km超えのEV航続距離を実現!
三菱のPHEVシステムはその先進性と環境性能の高さ、実用性に優れていることなどから世界中で高く評価され、BEVやHVと並んで新世代車の理想的パワーソースとして認知されている。現在エクリプス・クロスとアウトランダーの2車種に搭載され、PHEVカテゴリーにおいて圧倒的な人気を誇っているのだ。そのアウトランダーPHEVが改良を受け、大幅にパフォーマンス向上を果たした。その最新モデルに袖ヶ浦フォレストレースウェイのクローズドコースで試乗してきたのでリポートしよう。
今回の改良点は
1)バッテリーの容量アップによるEV航続距離の向上や動力性能の改善
2)ハンドリングの改善
3)装備の見直しや質感の向上
が挙げられている。
1)について見てみると、従来20kWhだったリチウムイオンのメインインバッテリーが22.7kWhへと約10%高められた。これにより、EVモードでの走行距離はMグレードで87kmから106km(WLTCモード)へと伸長し、ついに100km超えのEV航続距離を実現している。
これはクローズドコースでは試せないが、同時に改良され20%の最高出力向上を果たしたパワートレインの動力性能やドライバビリティを試すことはできた。発進時のアクセル操作に対するゲインを落として急発進を抑制し、低速トルクの大きなEVに見られがちな走りだしの強烈な加速感を抑えジェントルさを与えている。だが、加速を続けて行けば0-100km/h加速では2秒タイムアップしているほど動力性能は高まっているのである。