時代に逆行しているように見えるけどナゼ? マツダがCX-60&80で大排気量の直6エンジンを選んだワケ (2/2ページ)

エンジン開発と車体開発にマツダらしさを結びつけた

 そして3つ目が、「CX-60」を起点とする「ラージ商品群」であり、それが「CX-80」へとつながっている。駆動系はFRをベースとする。

 なぜ、マツダがラージ商品群でFRベースを選んだかについては、CX-60量産化の前に、マツダの山口県美祢試験場で実施された技術説明会等において、車体設計とエンジン設計の総責任者から、マツダ固有の商品性の重要性について詳しく聞いた。

 そうしたこれまでのマツダとの意見交換のなかで、マツダは何度もFRベースの直列エンジンの必要性を示してきたのだ。

 また、排気量をアップして燃費を抑えるという、SKYACTIVというマツダの開発理念を貫いている点にも注目したい。要するに、「燃焼を極める」ことを優先し、クルマのサイズにあった出力・トルク・燃費を考慮することで、自然吸気か過給かを判断してきた。

 さらに、国や地域での環境政策に対応するため、電動化に対する幅を広めるためにも、直列エンジン+モーターという選択をした。

 そうしたエンジン開発と、車体開発とをマツダらしさを結びつけたかたちが、CX-60やCX-80というラージ商品群なのだ。

 このようなさまざまな要因によって、新型CX-80というマツダ現行モデルとしては最上級モデルが誕生した。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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