主力モデルだけに細部のアップデートもバッチリ そんなシトロエン にとって重要なモデルとなるベルランゴだけに、エクステリアデザイン以外もしっかりテコ入れがなされている。
トグルスイッチ式のシフトレバーにフル液晶のメーター、わずかに楕円形状を描く2本スポークのステアリングなど、先進的な雰囲気が漂うインテリアは、商用車ベースであることを思わず忘れそうになるでき栄えだ。
ダッシュボード中央に屹立するタッチスクリーンは、従来の8インチから10インチの大画面へ。もちろんApple CarPlayやAndroid Autoにも対応しており、OTG(オーバー・ジ・エア)によって、オーナー自身で車両のソフトウェアアップデートも可能となっている。
シトロエンの人気MPVベルランゴに新型が登場 画像はこちら
また、ミリ波レーダーの追加により、アクティブクルーズコントロールの性能が向上し、停止後3秒以内の再発進が可能となったほか、右寄りや左寄りなど、ドライバー任意の位置で車線内のポジションを維持するレーンポジショニングアシストも新たに追加。長距離ドライブにおける疲労の軽減が期待できる。
そのほか、20種類以上の収納スペースや多彩なシートアレンジは従来通り。
発表会の会場内では、キャンプサイトを模したグッズと並んで、ベルランゴ の積載力をアピールする展示もされていた。
パワートレインもキャリーオーバーで、1.5リッター直列4気筒ターボのクリーンディーゼルエンジンに8速ATを組み合わせる。
ディミトリ氏によれば、クリーンディーゼルエンジンもベルランゴが日本のユーザーに支持される大きなポイントだという。じつは、ヨーロッパ市場でのベルランゴは、100%電気自動車の「eベルランゴ」のみの販売となっている。にもかかわらず、日本市場では引き続きディーゼル一本としているのは、「変わっていない」のではなく、ユーザーのニーズに応えつづけるためにあえて「変えていない」のかもしれない。
グレード体系は、ショートとロングのふたつのボディタイプにそれぞれ1トリムというシンプルな構成。ショートボディに2列シート5人乗りの「MAX BlueHDi」は税込439万円、ロングボディに3列シート7人乗りの「long MAX BlueHDi」は税込457万円のプライスタグを掲げ、10月4日から発売。
加えて、新型ベルランゴの発売を記念して、ショートボディの「MAX BlueHDi」をベースに大径ホイールや専用の加飾、シトロエン独自のアドバンスドコンフォートシートを備えた限定車「MAX XTR Launch edition BlueHDi」も同時に発売された。こちらは税込457万2500円となっている。
また、新型ベルランゴの実車にいち早く触れながら、ベルランゴのもたらす世界観を体感できるデビューイベント「NEW BERLINGO CITY CAMP AREA」が、10月6日(日)まで、有明ガーデンにて開催される。
新型ベルランゴの購入を検討されるユーザーの方は、ぜひともお立ち寄りいただきたい。