インフォテインメント類を中心に細やかなアップグレード
内外装デザインが大きく刷新された新型Vクラスだが、もちろん変わったのは見た目だけではない。
まず注目したいのが、インフォテインメント類の充実である。コクピットディスプレイ、メディアディスプレイともに12.3インチに大型化を果たし、タッチ操作に対応。これらに表示される情報は、新形状となったステアリングから直感的に操作することができる。
また、MBUXに対応したのも大きなトピックだろう。「Hi, Mercedes」 をキーワードとして起動するボイスコントロールシステムでは、ナビ画面だけでなく、エアコンや照明類も操作することができる。
走行面においては、「AIRMATICサスペンション」をベースグレードの「V 220 d」以外すべてのグレードに標準装備した。「AIRMATICサスペンション」とは、複雑なセンサーや独自のアルゴリズムを用いることで、路面の状態や走行状況に合わせて四輪の動きを独立して電子制御するメルセデス・ベンツ独自のサスペンションシステムで、快適性と安定性を両立する。
パワートレインには、従来と同様に全車で2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンに9速ATを組み合わせる。パワフルで経済性にも優れたクリーンディーゼルと高効率な多段ATの組み合わせは、依然としてこのVクラスにベストマッチといえるだろう。
気になる価格は、税込940万〜1370万円となっている。
あらゆる側面に磨きがかかった新型Vクラス。国産プレミアムミニバンの牙城をも崩す1台になるかもしれない。