WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

昔はフィルムを貼ったけどいまはガラス自体が色つき! イマドキ当たり前装備の「プライバシーガラス」を広めたのは初代オデッセイの功績だった (2/2ページ)

昔はフィルムを貼ったけどいまはガラス自体が色つき! イマドキ当たり前装備の「プライバシーガラス」を広めたのは初代オデッセイの功績だった

この記事をまとめると

■プライバシーガラスはいまのクルマの多くに採用されている

■初代オデッセイに採用されたプライバシーガラスは革命的だった

■グレードによってはいまでもプライバシーガラス未採用のクルマもある

プライバシーガラスはいつ普及した?

 いまではほとんどのクルマのリヤサイド、リヤウインドウに装着されているプライバシーガラス。ダークガラスによって近赤外線や紫外線などを反射し、日光、紫外線による車内温度の上昇も抑制することができ、エアコンの冷却効率をアップするすると同時に、クルマを精悍に見せ、プライバシーを守る効果もあることはご存じだろう。

 そんなプライバシーガラスの前身が、自動車用ガラスフィルム(カーフィルム)だった。1980年代から1990年代のドレスアップブームもあって、クルマのカスタムの震源地といえるアメリカからカーフィルムが上陸。大手カー用品店で取り扱いが始まり、カーフィルム専門店も続々と登場したのである。当時、カー用品店の天井にあったロール状のカーフィルムを見かけた昭和のクルマ好きも多いはずだ。

 しかし、あるきっかけから、大流行していたカーフィルムの需要、施工が急降下していくことになる。カーフィルムの施工業者としては大事件である。

 そのきっかけとは、1994年10月に登場した日本のファミリーカー、多人数乗車の概念を変えたホンダのクリエイティブムーバー第1弾、1994-1995日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞受賞の初代ホンダ・オデッセイであった。強い日差しでも熱線吸収効果が高く、紫外線カットにも有効なグリーンガラスを採用するとともに、最上級のLタイプ(B/S/Lの3グレード展開)には、熱線吸収効果がさらに高いガラスをフロントウインドウ、フロントドア、テールゲートに採用し、それ以外のウインドウにはプライバシー保護にも役立つ濃色ガラス=プライバシーガラスを採用したのである。

 プライバシーガラスは当時、2/3列目席乗員に好評だったようで、初代オデッセイの1996年9月のマイナーチェンジでは、Sグレードをベースにプライバシーガラス、オートエアコン、ルーフレール、1列目席のアームレストを追加したMグレードが仲間入り。プライバシーガラスがいかにユーザーの希望に沿った装備であったかがわかる。

 もちろん、ほかのクルマにもプライバシーガラスは続々と採用され始めたのだが、その先鞭をつけたホンダ・オデッセイを例に挙げれば、1999年登場の2代目オデッセイでは採用を拡大。筆者の愛車でもあった2代目オデッセイ(2002年型V6アブソルート)にもプライバシーガラスは当たり前のように装着されていたのである。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了