クルマ好きの理想はコレだよコレ! いま考えると「スマートロードスター」は夢のようなクルマだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ダイムラークライスラーとスウォッチがタッグを組んで生まれたのがスマート

■ライトウェイスポーツの「ロードスター」「ロードスタークーペ」が存在した

■80馬力程度のエンジンだったが軽量だったので爽快なドライブが楽しめた

スマートが手がけたスポーツカーを発見!

 2003年に発売され、未来的なスポーツカーというイメージでクルマ好きをワクワクさせてくれたスマート・ロードスター。次世代ヘの環境性能を重視した斬新なコンパクトボディと、1960年代ライトウエイトスポーツカーをオマージュしたデザインが融合した、唯一無二のキャラクターでした。

 あれからもう20年が経過したわけですが、最近はコンパクトなスポーツカーがほとんど消えてしまったこともあるのでしょうか、中古車市場では現在、200万〜300万円近い価格で取引されるモデルがあることから、その希少性が再び注目されつつあるのかもしれません。

 そもそも「スマート」とは、ダイムラークライスラーとスイスの時計メーカーのスウォッチが手を組み、次世代に相応しいマイクロコンパクトカーの生産・販売を行うべく1994年にスタートした自動車ブランド。ふたり乗りコミューターのsmart for twoをはじめ、カブリオレや4人乗りハッチバックモデルなどが、欧州や日本でもセンセーショナルを巻き起こしました。

 そんなスマートが、「ライトウエイトスポーツカーとして運転する楽しさと安全性、環境適合性を高次元で両立」したというスポーツモデルこそ、ロードスターとロードスタークーペです。

 専用プラットフォームを採用し、全長3430mm、全幅1615mm、全高1205mmのコンパクトサイズで、鋼鉄製の頑丈な骨格である「トリディオン・セーフティセル」に樹脂製ボディパネルを組み合わせた構成となっています。

 両者が異なるのはルーフの部分。ロードスターのルーフは、スイッチで約10秒の速さでオープンにすることができる電動ソフトトップです。サイドレールをはずすと、ロールバーを残してフルオープンにすることもでき、より開放的なドライブが楽しめるのが魅力的。これはスマート・カブリオでも同様の仕組みとなっていました。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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