トヨタが開発するGT3マシンの参考に……はならない
一方、ST-Xクラスでの主力モデルにメルセデスAMG GT3を使用している理由については、同チームのパートナーである中国の中升集団(ゾンセングループ)と1号車「中升ROOKIE AMG GT3」のドライバーのラインアップが大きく影響している。
中升集団は中国で自動車ディーラーを運営しており、メルセデス・ベンツやアウディ、レクサス、トヨタなどさまざまなブランドをラインアップ。同時に1号車「中升ROOKIE AMG GT3」のドライバーラインアップにはスーパーGTのGT300クラスへ同じマシンで参戦し、豊富な知見を持つ片岡龍也選手、蒲生尚弥選手が起用されていることもあり、メルセデスAMG GT3で参戦している。
ちなみにトヨタでは、これを参考に次世代のGT3車両の開発が進められている……という噂も聞こえるが、メルセデスAMG GT3は2015年にリリースされた古いマシンとなっているだけに、同モデルからフィードバックできる技術はほとんどないことだろう。