まさに部屋! 車内は一見の価値あり
定員乗車は5名となる。2列目シートは用途に合わせてさまざまなアレンジが可能で、反転させて使用させたり、フルフラットにして後部をベット空間にしたり、付属の机を展開して思い切り足を伸ばして伸び伸びと過ごしたり……使い方は紹介できないほど無限にある。
ベッドモードにした際の車内高は953mmというサイズを確保しているので、頭上空間もゆったり。着替えなどもしやすい点がうれしい。オプションで車内全体を隠すカーテンも用意されているとのこと。
なお、2列目シートは停車時に使うことが前提ではなく、乗車移動時は程よい硬さとなっているので、座り心地も上々。ただし、後席シートを乗車モード以外にアレンジして移動することは法律違反なのでご注意を。
2WDモデルに関しては、サスペンションを専用チューニングし、「コンフォートサスペンション」を導入しているので、商用車ベースとは思えない快適な乗り心地を実現する。「結局商用車でしょ?」みたいな先入観をいい意味で裏切ること間違いなしだ。
また、車内には別売となるが、廃車となったリーフから取り出したバッテリーを再利用したポータブル電源を収める空間も存在する。さらに、ここから取り出した電源を車内はもちろん、なんと車外にまで供給できるユニットを装備。アウトドアを楽しみながら、家電が使えるといううれしい機能も。1台あれば楽しみ方無限大、それでいてボディサイズは控えめ……という、楽しさが詰まったクルマなのだ。
エクステリアカラーは、サンドベージュ/ホワイト(専用2トーンカラー)、ミッドナイトブラック、ホワイト、ダークメタルグレーの4色を展開する。また、ブラックアウトしたバンパーや黒の鉄チンホイール、専用ステッカーやプライバシーガラスと、流行りのアウトドア風カスタムのツボを純正で取り入れる。架装はお馴染みのオーテックが手がけるので品質も抜群だ。
安全装備も充実する。NV200 バネットには踏み間違い防止アシストやバックソナー、ふらつき警報、タイヤアングルガイド、アドバンスドドライブアシストディスプレイ(7インチ)などを備える。行きも帰りも安心して運用できる。
そんな、魅力の塊でしかない「NV200 バネット MYROOM」の価格は、400万円台半ばを想定して、現在準備が進められている。ちなみに、同モデルをベースとしたキャンピングカーの相場はおおよそ400万円弱。オーダーメイドがほとんどなので、仕様によって価格は前後するが、日産のMY ROOMブランドを400万円台で狙えると思えば、かなりのバーゲンプライスではないだろうか。販売は12月を予定している。
注目の「NV200 バネット MYROOM」は、10月26日(土)〜27日(日)の大阪キャンピグカーフェア2024、11月16日(土)〜17日(日)の福岡キャンピングカーショーで実車を確認することも可能だ。
普通のミニバンとしても運用できるので、アウトドアなどを嗜むアクティブ派ユーザーは、次のクルマの候補にぜひ1台加えてみてはいかがだろうか。