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「弱者優先」を振りかざしても事故ったら自分が痛い! 身を守るために知っておくべき大型トレーラーや大型トラックの動き (2/2ページ)

「弱者優先」を振りかざしても事故ったら自分が痛い! 身を守るために知っておくべき大型トレーラーや大型トラックの動き

この記事をまとめると

■大型トラックやトレーラーには死角が多い

■大型トラックやトレーラーは乗用車とは異なる特殊な動きをする

■周囲のクルマが気をつけるべきことを解説

サイドミラーによる安全確認ができないこともある

 世の中にはさまざまな種類の自動車が存在する。なかでも特徴的なのはトレーラーや大型トラック。特別な運転技術が要求される車両であるために、当然のごとく誰にでも運転できるというシロモノではない。そんなトレーラーや大型トラックを手足のように扱うドライバーたちは、文字どおりハンドル職人であるといえるだろう。

 トレーラーとは、エンジンや運転席などが装備されたトラクタ(ヘッド)と、牽引されるトレーラー(台車)のふたつが連結されたトラックのことを指す言葉。本来であればトラクタがトレーラーを牽引した状態を「牽引自動車」と呼ぶのが正しいのだが、トレーラーと呼ぶのが一般的になっている。

 対する大型トラックとは、読んで字のごとく国内最大級の大きさをもつトラックのことを指す言葉。トータルの全長ではトレーラーのほうが長いというのが一般的だが、(トレーラーではない)単車では全長12mが日本国内では最大のサイズとなっている。

 そんなトレーラーや大型トラックには、とにかく死角が多い。また、特殊な動きをするために、周囲の乗用車や自転車、そして歩行者にも注意が必要。事故が起きた場合はトレーラーや大型トラックに原因があるかもしれないが、そんな巨体に巻き込まれたりしたらたまったものではない。最悪の場合は命を落としてしまう結果にもなりかねないため、我が身を守るという意味でも、トレーラーや大型トラックの特性を理解しておいて損はないだろう。

 まずトレーラーは、サイドミラーによる安全確認ができなくなるシーンが発生する。車体が「く」の字に折れた状態では、サイドミラーや目視で後方の確認ができなくなるのだ。そのため、トレーラーが曲がってきているときやバックで入庫しようとしているところなどには接近しないのが吉。トレーラーをやり過ごす時間が必要になってしまうが、事故に遭うよりはよっぽどマシだろう。

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