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明るさや寿命だけじゃない! ヘッドライトの進化はトラックの「顔のデザイン」まで変えていた (2/2ページ)

明るさや寿命だけじゃない! ヘッドライトの進化はトラックの「顔のデザイン」まで変えていた

この記事をまとめると

■トラックのデザインは進化している

■今回はヘッドライトに注目

■トラックのヘッドライトの歴史をたどる

トラックの見た目に大きな影響を与えるヘッドライト

 トラックがフルモデルチェンジやマイナーチェンジをすると、フロントデザインの印象が大きく変わることがある。これは、トラックドライバーにとっては大きな関心ごとだといえよう。デザインが変化する要因はさまざまだが、近年はその変化にヘッドライトの形状が影響したといわれている。

 トラックのフロントの形状は四角い平面がベースになっており、そこにフロントガラス/グリル/バンパー/ミラー/照明類などが配置される。これらは必須アイテムであると同時に、取り付ける場所もほぼ決まっている。このなかではグリルがデザインの変化をもっともつけやすく、車幅灯・ウインカー・フォグランプは配置の自由度が高い。ヘッドライトもある程度配置の自由度はあるものの、ほかの照明類とは違って形状が固定される傾向にあるのだ。

 ヘッドライトが電気で点灯するシステムなった当初は、白熱球タイプのシールドビームが使用されていた。これは光源であるフィラメントと反射板・レンズを一体化したもので、2灯タイプ(ハイ/ロー一体型)と4灯タイプ(ハイ/ロー分離型)が存在した。デザインは大きさが統一された丸型と四角型で、ほとんどの車両がいずれかのタイプを採用していたのだ。そのため、フロントデザインは大きく制限を受けていたのである。

 その後、ハロゲンランプが登場したことでヘッドライトの性能が大きく向上した。このランプは、電球を取り替える仕様になっていたためにレンズや反射板と分離され、それらは製造ラインで車両に取り付けられるようになった。

 これによりヘッドライトの形状の自由度は増したが、レンズや反射板は相応の大きさが必要であったため、フロントデザインにおいてヘッドライトの存在感は、相変わらず大きかったといえる。

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